大掃除でダニの温床対策と保管方法の見直しを

── 大掃除など時間をかけられるときに、やるべき対策を教えてください。

 

髙岡先生:
大掃除のときは部屋の隅や家具の後ろに溜まったほこりなども、しっかり掃除すると思います。同じように掃除してほしい場所は、クローゼットやタンス、押し入れのなかです。

 

衣類や寝具類はダニのエサの宝庫で、閉めきった場所は湿度の面でもダニが増殖する環境です。大掃除の機会に不要なものは断捨離して繊維素材のものを減らし、ちりやほこりを掃除すればクローゼットや押し入れのダニをかなり除去できると思います。

 

きれいにしたら湿度対策としてホームセンターなどで売られている、炭をはじめとする吸放湿素材のアイテムをスペースに応じて使いましょう。普段は閉めきっていても、乾燥した状態を保つことができればダニを増えにくくできます。

 

── クローゼットや押し入れ以外では、どこを対策したらいいでしょう?

 

髙岡先生:
ダニが増えやすい環境で温床となるものを減らす観点では、台所です。調理で温度や湿度が上がりやすく、使いかけの食材を常温で保管するのに適していません。

 

粉物については、ダニの増殖を防ぐには乾燥剤と一緒に密閉し、できれば冷蔵庫などで保管するのが基本ですが、保存状態が悪く、開封してから時間が経ったものは、目には見えなくてもダニが増えている可能性があります。使わないものや古くなったものは衣類の断捨離と同じく、処分したほうがいいですね。

 

── 大掃除に限らず、折を見て対応したほうがいいものを教えてください。

 

髙岡先生:
年に一度の大掃除だけでなく、もう少し頻度を増やしたほうがいいものとしては、カーテンです。

 

ダニが好む繊維素材ですから、しっかりダニ対策をしたいご家庭には、洗濯や乾燥がしやすい薄手のカーテンにすることをおすすめしています。

 

ダニ対策に最適な洗濯しやすい薄手のカーテン