神奈川県に関する情報や魅力やをTwitterで発信している神奈川(@GreaterKanagawa)さんが緑と青の小さな正方形が並んだ画像を「神奈川県民には分かる」と投稿したところ「よく行く〜」「えっ全国区じゃないの?」と800件以上のコメントが殺到し、4.2万いいねと話題になりました。この柄の正体は神奈川県民に親しまれる書店、株式会社有隣堂のブックカバーだと判明。そのこだわりや歴史について広報・マーケティング部の市川さんにお聞きしました。

 

神奈川県民で知らない人はいない!書店の有隣堂

書店の分身 ブックカバー「知ってもらえ、誇らしい」

── 今回の Twitterでブックカバーがクイズのように投稿され大きな反響がありましたが、神奈川県民にとっては「有隣堂のカバーは知っていて当たりまえ」という反応ばかりでした。

 

市川さん:
投稿自体は見ていたのですが、大きな反応があったとは知らず、驚いています。

 

有隣堂は神奈川県には24店舗あり、今年の12月で横浜に創業して113年を迎えます。県民の皆様に長年親しんでいただいていることが感じられてうれしいです。

 

── ブックカバーのデザインや歴史、こだわりについて教えてください。

 

市川さん:
社内の記録からわかる範囲なのですが、1935年頃からブックカバーが使われ始め、現在のデザインになったのは1974年ころです。有隣堂のイメージカラーや印象などのアンケート調査をもとに考案されたようです。

 

カバーに「本は心の旅路」という標語が印字されているのですが、それもこのころからで、当時制作されたテレビCMや新聞折り込み広告にも使われていました。

 

── ブックカバーで有隣堂を認識してもらえるのは嬉しいですね。

 

市川さん:
文字通り、本を保護するブックカバーは、本を持ち歩く際に活躍します。また人の目に触れるものですので、持ち主の知性や品性を感じられるものだとより素敵だなと思います。

 

当社の分身ともいえるブックカバーが、そのような役目を持つ存在として多くの方に受け入れられていることは、とても誇らしくもあり、会社としても身が引き締まります。