今年1月に長男の「やさまるくん」を出産した、タレントのやしろ優さん。結婚後、4年間自然妊娠せず、不妊治療を始めたいと思っていたものの、初めは夫が病院に行くのを躊躇したこともあったとか。無事、妊娠・出産に至ったいきさつや、今後目指す家族像などについても伺いました(全5回中の4回)。

 

やしろ優
不妊治療を経て、今年1月に無事、長男を出産したやしろ優さん

「自分に原因があったら…」と夫が躊躇

── 不妊治療を経て出産されたそうですね。

 

やしろさん:そうなんです。結婚4年目だったんですけど、なかなか妊娠できなくて。「そろそろできても良いよね」と疑問に思い始めた時期があったんです。

 

それで産婦人科に行って調べたら、私の卵管が両側とも詰まっていて「手術するか、体外受精するかしかないです」と言われたので、手術したんです。

 

手術して卵管が通ってからは、すぐに妊娠できました。もう少し早く気づいてたらな、という思いはありますね。

 

── 不妊治療では、最初旦那さんが検査を躊躇されたとか。

 

やしろさん:そうなんです。「僕に原因があったら申し訳ないから、結果を知るのが嫌だ」と言われて。「種がなかったらどうしよう」と思いつめて、なかなか調べてくれなくて。それで、スマートフォンで精子が見られる簡易キットを使ったんです。

 

── そうだったんですね。

 

やしろさん:病院に行く前に、気軽にできるから試してみよう、と。「スマホでできるんだって~!」と誘ったんです。

 

それで精子がいっぱい確認できたので「ほら、大丈夫じゃーん」と。それで安心してくれたようで、その後は一緒に産婦人科に行ってくれました。

 

── 気軽に誘う入口としては、いいですよね。

 

やしろさん:そうなんですよね。どうしても病院で先生と向き合うのがドキドキしちゃうらしくて、なかなか病院にいってくれなかったので、入口としてはすごくよかったですね。

  「仕事をしている自分がいちばん母ちゃんらしい」

── 今後の夫婦関係について、展望はありますか?

 

やしろさん:今後も仕事をしていきたいという思いもありますし、私が仕事のとき旦那が子どもを見てくれるのはありがたいなと思っています。

 

旦那さんが芸人さんとして活躍している姿を見たい、という思いもあるんですよね。そこはちょっと複雑なんですけど(笑)。

 

ただ、今の状況では、私が頑張らないといけない、というのもあるので。旦那さんの活躍を夢に見つつ、今はサポートしてもらいながら頑張っていきたいですね。

 

やしろ優
現在は、マネージャーや夫、実母などに子どもを見てもらいながら、仕事をしているやしろ優さん

── これからの夢を教えてください。

 

やしろさん:私的には5人ぐらい子どもが欲しかったんですよ。フライパンをバンバン叩きながら「朝だよ~!!みんな集まれ!!」ってやりたかったんですけど、今後は息子と向き合った教育ができたら良いなって思ってます。

 

それこそ仕事をしている自分がいちばん母ちゃんらしいので、その姿を見ていてほしいなっていう思いはありますね。

 

── 今後は2人目も考えていらっしゃるんですか?

 

やしろさん:めっちゃ欲しいですけどね。ポンポン産みたいんですけど。息子がお腹にいたときもまったくつわりがなくて。「本当に妊婦かな」ぐらい元気だったんです。2人目もそうだったらいいですが、こればっかりわからないですからね。

 

やしろ優
長男が生まれたばかりのころ、朝4時にミルクをあげる、やしろ優さん。眠そう…(本人提供)

── 息子さんにも、お笑いの仕事に興味をもってほしいという思いはありますか?

 

やしろさん:それはないですが、今はまだ赤ちゃんなので、どんなことが好きで、何を「やりたくない」というのか、すごく楽しみですね。

 

いつか「お笑いやりたい」と言ってきたら「1回、パパと組んでみたら?」って言うかもしれない(笑)。わかんないですけどね。それもめちゃくちゃ楽しみです。

 

芸能人になってほしい、とか、お笑いをやってほしいということはないんですけれど。でも、今後どう育ってくれるのか、めちゃくちゃ楽しみですね。

 

やしろ優
「フライパンをバンバン叩きながら『朝だよ~!』とやりたい」と理想の母像を語ってくれたやしろ優さん。似合いそう…

 

PROFILE やしろ優さん

1987年生まれ。短大で保育士などの資格を取得後、お笑いの道へ。倖田來未や芦田愛菜のモノマネでブレイク。2016年に結婚、2022年1月に第一子出産。

取材・文/市岡ひかり 撮影/植田真紗美