柔軟性が高いことから、ネット上で猫は度々「猫は液体」と表現されてきました。そんな中、さまざまな容器にすっぽりと収まる猫の画像を投稿し「猫は液体である」という説を日々実証している、人気YouTuberの猫は液体さん。YouTubeで40万再生を記録した猫が金魚鉢に入って液体化する光景や、70万再生を記録した「一蘭方式」の食事風景など、趣向を凝らした動画が撮影された背景を取材しました。
一日中カメラを回していれば何かは撮れる
── 金魚鉢に入ってまるで猫が液体化しているような動画が40万再生を記録しました。どのように撮影されたのですか。
猫は液体さん:
金魚鉢を台所に置いておいたら猫が入っていた、という感じです。
もともと猫って狭いところが好きなんですよね。押入れのすきまとか段ボールとか。
試しにプラスチックケースを置いてみたら入ったので、金魚鉢をネットで買って置いてみました。猫は隠れているつもりかもしれませんけど、透明の容器は全方向から眺められるのがいいですね。
── 入るように促すわけではなく、猫たちが入ってくるのを待つのですね。
猫は液体さん:
そうですね。猫たちが気に入るかどうかはともかく、いろんな仕掛けを作って置いておきます。
最初は見向きもしなかったのに、あとで見に行ったら中に入って寝ていたり。そういうのを見ると嬉しいですね。
猫たちの映像も、「こういう画を撮ろう」と考えて撮影しているわけではなくて、一日中カメラを回していれば、何かが撮れるという感じです。
それを編集して週2回くらいYouTubeに上げて、InstagramやTwitterには、そこから切り取った画像を投稿しています。
──「一蘭」風の仕切りや「無限列車」、「カプセルホテル」など、どれもよくできていますね。すべて自作ですか。
猫は液体さん:
小さいころから工作が好きだった延長で、いろいろ作っています。
猫の撮影を始めてから、週に2回はホームセンターに通うようになりました。おかげで僕の部屋は信じられないくらい物があふれていて、危ないから猫は入れられません。
── 特に反応があったのはどの仕掛けですか。
猫は液体さん:
バケツとか洗面器とか、「入れもの」系はわりと反応がありますね。金魚鉢同様、容器に完全にフィットしていましたね(笑)。
わが家には6匹の猫がいるのですが、入れものに入ってくるのは、そのうち4匹です。あとの2匹はいっさい入らないです。どちらかというと、鬼ごっことかかくれんぼみたいな遊びが好きみたいですね。
「一蘭」風の仕切りは、喜んでいるかはわかりませんが、ごはんを食べるときに取り合いをしなくなりました。
同じものをあげているのに、「こいつのほうがいいものを食べているんちゃうか」と隣のエサを横取りしようとするんです。仕切りがあるほうが、隣を気にしないでゆっくり食べられるみたいです。