朝から子どもが元気いっぱい!ママやパパも嬉しい、それが朝の4時でなければ…。外はまだ真っ暗なのに起きてしまう「早朝起き」は、寝かしつけや夜泣きと並ぶ、子どもの睡眠3大トラブルのひとつ。原因と対策を乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文さんに聞きました。
「寝る時間を遅くすれば問題ない」わけではない
── 本来起きる時間ではないのに、子どもが起きてしまう早朝起きに悩まされるママ・パパも多いようです。
愛波さん:
朝方になると眠りが浅くなり、起きやすくなります。朝方は睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が徐々に減っていくため、再び寝かしつけるのも大変です。
── 早く起きてしまうのは、寝る時間が早すぎるのが原因でしょうか?
愛波さん:
寝る時間が早すぎることも原因のひとつになりますが、しっかり昼寝をしておらず疲れすぎているのが大きな原因になっていることがあります。
昼寝をさせないほうが夜ぐっすり眠ってくれると思いますよね?じつは逆なんです。
昼寝をしっかりさせないと子どもは疲れすぎてしまい、コルチゾールというストレスホルモンが過剰に分泌し、脳が興奮状態になってしまいます。
そうすると、寝かしつけに時間がかかったり、夜泣きや早朝起きというねんねトラブルを起こしやすくなります。
── 子どもが疲れすぎる前に、夜寝かせることが大事なんですね。
愛波さん:
子どもが起き続けられる時間(活動時間)は、月齢・年齢を重ねるとともにだんだんと長くなっていきます。
生後1か月までの赤ちゃんだと約40分ほどしか起きられていられないので、その時間までに寝かしつけを終えられるようにしましょう。
生後6か月の赤ちゃんならば、約2〜2.5時間、1歳だと3.5時間くらいです。就寝時間から逆算して、昼寝の時間を調節するのもいいですね。