3つめは、「wish list」や「トラベルマップ」など、夢や希望を書くページが増えたことです。
スケジュールはPCやスマホなどに入っているデジタルカレンダーで管理できますが、まだ日付の入っていない未来の夢や希望はデジタルカレンダーには入れにくいんですよね。たとえば、「世界遺産を巡りたい」とか「秋には温泉へ行こう」とか。
バブルの頃のような、ビジネスの成功などへの強い夢というより、もっと個人的でささやかな楽しみや目標のイメージが強い感じです。
行きたい場所を記入する日本地図や世界地図が付いている手帳も増えています。そろそろ外へ出て行きたいところへ行き、会いたい人に会いたいという前向きな気持ちを手帳が後押ししてくれていると感じますね。
4つめは、本や日記のような装丁の手帳です。
布張りやハードカバーなど、まるで本のような装丁の手帳などもじわりと人気が出てきています。デザインフィルから発売された1日2ページの手帳「hibino」は予想以上の人気で手に入らないほどです。
人気を支えているのは、コロナ禍で増えたおうち時間を手帳に費やす上級者です。
手帳にシールを貼ったりイラストを描いたりして「デコ」を楽しむ、新しい流派といえる手帳ユーザーも増えています。
今日あったことを記録するというよりもかわいくデザインすることが目的なので、もはや手帳というより「作品」といえるかもしれません。Instagramなどの写真型SNSで共有する人が多いのも特徴です。