── コアラの繁殖は難しいのですか。
後藤さん:
コアラは1歳未満での死亡率が高い動物です。
胎盤を持たないコアラは妊娠期間が1か月と短く、2センチほどの小さい赤ちゃんを産みます。産まれた赤ちゃんはお母さんのおなかにある袋に移動して、その中で成長するんです。あまりにも小さいので、僕たちも半年くらいたたないと赤ちゃんの姿を見ることができません。
オーストラリアでは2年前の山火事でたくさんのコアラが犠牲になり、国外にコアラを送ることが難しくなっています。
貴重なコアラを大事に育て、増やしていきたいですね。
みどりをギネスに申請したのも、「当園ではコアラを大事に飼育していて、長生きさせるノウハウがあります」ということをPRするためでもあります。
── みどりにはまだまだ長生きしてもらいたいですね。
後藤さん:
みどりが何歳まで生きてくれるかわかりませんが、26歳を迎えることもできると思うので、次の誕生日にはイベントを計画したいですね。
「淡路ファームパーク イングランドの丘」は、コアラ以外にもヒツジやウサギなどの動物がたくさんいます。肉食動物はいないので、のんびりした雰囲気です。
長寿のみどりや「寝ていても落ちない」だいちにぜひ会いに来てください。
取材・文/林優子 写真提供/淡路ファームパーク イングランドの丘