淡路島にある自然いっぱいの農業公園「淡路ファームパーク イングランドの丘」。ここには、長寿のギネス世界記録を更新中のみどりや受験生に人気のだいちなど、ユニークなコアラたちがいっぱい!これら6頭の個性豊かなコアラを目当てに全国から多くの方が集まります。同園のコアラの魅力について飼育スタッフの後藤敦さんに聞きました。

 

世界最高齢のみどりの最新ショット(2022年10月5日撮影)
世界最高齢のみどりの最新ショット(2022年10月5日撮影)

マイペースなみどりをスタッフが支えて長寿世界一に

── 最年長のみどりは25歳、人間の年齢でなんと120歳を超えるご長寿コアラですが、元気で食欲もありそうですね。園のYouTube動画では、飼育スタッフの方が「亡くなる気がしない」とおっしゃっていました。

 

後藤さん:
そうですね。見た目も童顔で若く見えますし、食欲も衰えません。スタッフが手渡ししたユーカリをもりもり食べています。

 

うちにいるコアラは代々長寿で、国内最高齢を更新し続けてきましたが、まさか世界一になるとは…。

 

── みどりはギネス世界記録を持っているのですね。

 

後藤さん:
はい、2021年に24歳でギネス世界記録を更新しました。そのときはギネス認定員の方を呼んで表彰式をして、くす玉も割りました。コロナ禍だったのでその様子をYoutubeで配信したところ、全国からコメントをいただき、遠方からもみどりに会いに来てくださる方が増えました。

 

4歳時のギネスの賞状と一緒に写真に収まるみどり
24歳時のギネスの賞状と一緒に写真に収まるみどり

今年の3月には、25歳でみずからの記録を更新しました。

 

ギネス記録に申請するにはわりと厳しい書類審査があるのですが、せっかくだから申請しようと、オーストラリアから書類を取り寄せたり、認定日の新聞記事と一緒に撮影した写真を送ったりして手続きをしました。

 

みどりはオーストラリア産まれで、6歳のとき、兵庫県と姉妹都市の西オーストラリア州から寄贈されたんです。