自分の本当の思いをさらけ出せなくなっていた
── 仕事では長年、雑誌に記事を書くという形で情報を発信されてきましたが、そのことに途中から苦しさを感じていたそうですね。
しょ〜こさん:
もともとインテリアが好きで、書くことも好きでした。ですが、仕事の経験を深めていけばいくほど、自分の責任感の強さからか、「〜ねばならない」の思い込みや緊張感がどんどんと増えていってしまっていました。
元々仕事以外で自分のことを表現することが思うようにできなかったんですが、「好き」を仕事にしていたこともあり、仕事とプライベートの境目がなくて。ますますプライベートの時に「好き」という気持ちをうまく表現できなくなってしまっていました。ずっとなんとかしたいなと思っていましたね。
今でこそインスタグラムで自分のことを発信していますが、「最初はプライベートな思いを発信するということって、どういうことだっけ」「私なんかが自分の意見を言っていいのか?」という感じで。それこそ、自分が好きなことが何なのかさえ忘れていました。
── その「好き」という気持ちを取り戻したのが、片づけと発信だったのですね。
しょ〜こさん:
部屋の片づけをしながら、だんだんと自分のことを思い出していったんです。
「そういえばこんなことが好きだったな」「こんな暮らしをしたかったな」とか、「私は常に自分にダメ出しばかりで、厳しい言葉をかけていたんだな、我慢していたんだな」なんてことも思うように。
こうして自分の気持ちを思い出すようになって初めて、「やりたい気持ち」「伝えたい気持ち」にずっと蓋をしていたんだなと、ようやく気づけたんです。
「自分を大切にしていいんだ」「自分の好きなことをしていいんだ」「思っていることを発信していいんだ」と自分に許可を出すことができたのは、片づけをしたからですね。