「命を脅かすもの」は手放す

命を脅かすものは手放すように心がけてきました。

 

たとえば寝室。

 

人間は1日のうち3分の1は寝ているわけで、その寝室は安全な場所にすべきです。

 

東京都の防災ホームページによれば、「近年の地震による負傷者の30~50%は、家具類の転倒・落下・移動が原因」なのだそうです。

 

かつて、汚部屋状態の一軒家からものを減らして1LDKに引っ越しした際、130kgのゴミを手放しましたが、それでも収納からものがあふれていました。

 

寝室の壁をぐるっと取り囲むように無印のアルミハンガーラックを置いていて、そこに衣類がぎっしり掛けてありました。

 

いつも寝る前に「もし地震が起きたら四方から倒れてくるだろうな」と不安に感じていて、ものが倒れてくる心配のない部屋で安心して眠りたいと強く思いました。

 

そこで、持ち物を見直して不要なものを手放し、部屋の表にあるものをどんどん押し入れ収納に収めていきました。

 

最終的に、寝室には布団干しスタンドがあるだけになりました。これ自体は軽いものなので倒れてきてもダメージは少なく、自力で簡単に持ち上げられます。

 

「少なくともこの寝室に倒れてきて危険なものはない」と思えるので、安心して眠りにつくことができます。

 

また、自力で動かせない重さの家具も手放していきました。避難時の経路を塞ぐ可能性がある上、その収納の中に貴重品などを入れていた場合、自力で持ち上げられないと持ち出すこともできないからです。

 

みなさんはどんな備えをされていますか。

 

防災についてまだまだ勉強中ですが、少しずつ備えレベルをアップしていきたいと思います。

 

文・イラスト/おふみ 構成/阿部祐子
参考/東京都防災ホームページ https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/bousai/1000027/1005737.html