9月は防災月間です。あなたのご自宅ではどのように災害に備えていますか?身軽な暮らしをしているミニマリストのおふみさんは、どのように防災に取り組んでいるのか伺いました。

小さな暮らしでも「命を守るもの」はしっかり持つ

「片づけをしているのですが、防災用品はどうすべきか悩んでいます」というご相談を受けることがよくあります。

 

小さな暮らしでも防災用品は保管スペースを確保しています。

 

防災とは、生存確率を上げるための備えだと考えているからです。

 

わが家の防災の指針は、「命を守るものはしっかり持ち、命を脅かすものは手放す」です。

 

たとえば、食糧備蓄はしっかり保管スペースを確保するようにしています。

 

新型コロナが感染拡大した2020年春、スーパーで生鮮品が買い占めされたのか、棚がすっからかんになっているのを目にして衝撃を受けました。

 

それまで、冷蔵庫は最小サイズで、「近所のスーパーが自宅の冷蔵庫がわり。必要なときに必要な分だけ買えば食材ロスもなく合理的」と考えていましたが、根底から覆されました。そのスタイルは、情勢と物流が安定していたから叶うものでした。

 

物流がストップしてもある程度耐えられるように、保存食などを見直す必要があると気づきました。

 

そして無印良品で3段のポリプロピレンストッカーを購入し、常温保存できる乾麺やレトルト食品・餅などを購入し、日々消費しながら備蓄する「ローリングストック」を行うようになりました。

 

災害時に備えて、少しでも生き延びられるよう、アルファ米などのストックも増やしました。さらに自然災害などでインフラが止まった場合を考慮し、5年保存水や折りたたみウォータータンクも備えておくようになりました。

 

他に、防災持ち出し袋も用意しています。

 

こちらは1人ひとつのリュックを用意し、防寒のためのアルミ保温シートや数日分の下着、生理用品、絆創膏や医療用テープ、軍手、過去につかっていたメガネ、防災ホイッスルなどを入れて、ヘルメットをくくりつけてあります。

 

リュックは押し入れの奥行きを利用して保管。わが家では押し入れをクローゼットとして使っており、手前には服を吊るしてありますが、奥の空間に持ち出し袋を収納しています。

 

また、夜中に地震があった場合、ガレキから足を守りながら避難する必要があります。

 

スニーカーをベッドの下に置いておくとよいという話は聞きますが、寝室が和室であるわが家にはベッドがありません。備えがないよりは何かあった方がよいと考え、日常的に外履き用スリッポンを室内用スリッパとして使っています。就寝時は寝室を出てすぐの場所に置いてあります。