2021年にリニューアルし、地域に開かれた最先端のオフィスを構えたコクヨでは、働く場所をライフスタイルに合わせて自由に選べるというフレキシブルさに加え、「自分の人生を軸に働き方を考えよう」と呼びかけています。

 

企業主体から個人主体の働き方へと転換しつつある、コクヨの社員の働き方について、働き方改革タスクフォースに所属の江崎舞さんに伺いました。

「THE CAMPUS」の企画から運営に携わっている江崎舞さん。現在は働き方改革タスクフォースに所属し、「働き方全般」の課題と向き合う

出社率、働く場所、働く時間を社員にゆだねる

──現在の出社率は40%程度とのことですが、どのように在宅や出社を決めているのでしょうか。

 

江崎さん:
弊社では出社率を定めることはせず、各自の仕事内容やライフスタイルに合わせて働き方を選択してもらっています。その結果、現在は約40%の出社率となっています。

 

社員はオフィス中心型、バランス型、在宅中心型の3つから働き方を選べるようになっており、自分のライフスタイルや仕事内容に合わせて、チームや上司と対話した上で決めています。

 

私も施設の運営で忙しい時期は、ほぼ毎日出社する「オフィス中心型」で、落ち着いている時期は、在宅勤務を取り入れながら「バランス型」で働いています。コアタイムのないフレックスタイム制度なので、働く時間も人それぞれです。

 

サテライトオフィスの自社運営も始まったので、さらに働く場所の選択肢が増えるのではないでしょうか。

 

──選択肢が増えていくことで、「どう働きたいか」を強く意識させられますね。

 

江崎さん:
社員の成長と豊かさが、事業にも還元されていくと考えています。THE CAMPUSのリニューアル後、「こんなイベントを企画したい」などの自主的な提案が増えてきたように、みずからが手を挙げ、成長への機会をつかむ体制を整えるのも、企業としての大切な役割なのかもしれません。