桃はもらうもの⁉︎ 福島の桃感覚はケタ外れ!

地元民でも自販機を使ったことがない人も多くいるそうなのですが、その理由が「知り合いから貰うから買わないそうです!」とBeKoさん。


ガラールさんからも「桃は買うことも多いですが、いただくこともとても多いです」と同様のお話が。しかもその量は2、3個ではなく袋いっぱいに届くというので驚きです。

 

福島市では自販機だけではなく、少し傷がある、サイズが小さい、といった理由で規格外となったものが売られている直売所も多く、そこでお得に買うのが一般的とのこと。直売所には桃を求めた長蛇の列ができ、何箱も買って帰る人もいるのだとか。

 

「雹によって傷ついてしまった桃などが格安で販売され、購入して消費できるのはやはり生産地の強みですね」とBeKoさん。食品ロスを減らすことや農家さんの支援にも繋がりますね。

 

同じ桃関連でBeKoさんが農園についてのツイートをしたところ、ネット注文が殺到したとのこと。

 

「福島の桃市場に少しは貢献できましたかね。今回の反響で、もっと桃の美味しさが伝わるような写真を撮影したり農家さんに撮り方をアドバイスしたり、全国の人に福島の桃を知ってもらえるようなことができないかと考えるようになりました」

 

桃を愛する福島は食べ方にもこだわりが。桃は柔らかいというイメージが強いかと思いますが、福島では採れたての固い桃を好む人が多いと言います。年配の方ほどより固いものを好むそうで、ガリガリ食べるという感覚なのだとか。

 

また桃を使ったパフェをはじめ、桃ピザ、桃カレー等の「桃メニュー」も多くあるそうで、福島と桃の親和性が伝わってきます。

 

今は「ゆうぞら」が旬になり、これから「さくら」が9月下旬まで楽しめるそうです。品種を意識して食べ比べるのも桃の楽しみ方のひとつです。

 

桃シーズンが終了してからも、旬の果物や野菜が入ることもあるそうなので、これからも目が離せませんね。

文/村上順子