子どもの世界でもよくある「マネされたくない!」悩み
「友だちにマネされたくない」というお悩みは、子どもの世界でもよくあることです。
- お友だちが同じ文房具をマネしてきた
- 図工で作った作品を隣の席の子がマネしてきた
- 自慢の髪留めをお友だちがマネしてきた
などです。マネされた子どもはとても不快な思いをするので、先生や親に文句を言ってくることもあるでしょう。
そんなときは、「マネされると嫌な気持ちになっちゃうよね」と子どもの不快な感情に対する共感を示した上で、前出の「憧れ」を感じている相手の気持ちを伝えてみてください。
「お友だちは、あなたの文房具が素敵だなと思ってマネしたくなっちゃったんだね」
「もしあなたの作品が変だと思っていたら、わざわざマネしないものだよ」
「あなたに憧れる気持ちがあるから、お友だちも同じ髪留めがほしくなったんだろうね」
子どもの気持ちに寄り添いながら、このようなアドバイスをしてあげると、子どもも少しは気持ちが収まるのではないでしょうか。
大人も子どもも抱えやすい“マネされたくない”のお悩み。捉え方や相手との距離感を調整することで、モヤモヤ度は少し変わるかもしれませんね。
PROFILE 八木経弥さん
やぎ・えみ。臨床心理士/公認心理師。心療内科や児童相談所、スクールカウンセラーなどの勤務経験のもと、開業カウンセラーとしても活動中。仕事では心理学を活用した育児の方法などを伝えている。2人の娘の母。
取材・文/大楽眞衣子 ※画像はイメージです