『ソニック・ザ・ムービー/ソニックVSナックルズ』(公開中)で前作『ソニック・ザ・ムービー』に引き続き、主人公・ソニックの吹替を担当している中川大志さん。ソニックとの再会を熱望していた中川さんが感じた、ソニックの変化とは?

 

中川大志
吹き替え担当した「声の仕事」について話してくれた中川大志さん

ソニックの変化が刺激に

── 念願のソニックとの再会です。パワーアップした続編には、どのような気持ちで挑みましたか?

 

中川さん:
新しいキャラクターも加わって、すごく賑やかになっていますし、ソニック自身もパワーアップしていて、前作よりもエネルギーが増していると感じました。その熱量に置いていかれないように、自分自身もボルテージを上げて頑張らないと、と思ったのが、オリジナル版を最初に観たときの感想です。

 

── 前作はソニックがみんなの知っているソニックになるまでのお話で、今回はパワーも使いこなしているソニックが活躍します。

 

中川さん:
今回は、みんなが知っているソニックになっています。アフレコ前に前作を自分の吹替版で見返しました。前作は初めての吹替で、ソニックを見つけていく作業もありました。その中で自分がイメージする「ソニック像」からはみ出さないことを常に意識していて、かなり力も入っていた気がします。

 

今回は、アフレコ中にソニックのキャラクターと一つになっている感覚もあったし、ソニックのことがもっと分かるようになっていると感じました。

 

どんな風に演じてもソニックから外れない自信があったので、前作よりももっと振れ幅を大きくしたいという思いもありました。映画の中で、ソニックが自由にのびのびとしていると感じたので、僕も演じるときには「頑張りすぎず」をテーマにしてアフレコに挑みました。

 

中川大志
「頑張りすぎず」をテーマにアフレコに挑んだという中川大志さん

── 久しぶりに観た前作は、以前観たときと印象は違いましたか?

 

中川さん:
全然違いました。やっぱり思うところはいっぱいあるけれど(笑)、でも、1作目は僕の当時の一番のパフォーマンスとして受け止めています。ただ、もっとパワーアップしなければいけないな、と心がけるきっかけになりました。

 

── どんなに自由にやってもソニックになれた。一心同体のようになれたソニックに感じた変化はありましたか?

 

中川さん:
トムとマディと家族になっているから、ソニックには居場所があります。だからこそなのか、すごくのびのびとしているし、楽しそうに見えました。

 

一緒に過ごしている時間が長いから、前作よりも距離感も関係性の深さも違いがあるはず。安心できる場所があるからこその、リラックスできる瞬間もあるんだろうなと感じたし、より感情の動きが豊かになった気がしました。