「家具」というと固定して使うもの…というイメージですが、ミニマリストのおふみさんは「動かしやすい」を基準に家具を選んでいるそうです。リビングを中心に家のあちこちで使用している家具について教えていただきました。
手軽に置き場所を変えて使える家具のメリット
我が家の家具は「動かしやすい」という特徴があります。
「いつでも好きなときに好きな土地に引っ越せる身軽さをもっていたい」という思いがあります。
そのため家具も、折りたためたり軽かったりするものの比率が高いのです。お陰でハイエース1台での引っ越しも実現しました。
コンパクトで動かしやすい家具というのは、引越ししやすいだけでなく、掃除も楽で模様替えも簡単にできます。
さらに、「置き場所を変えながら自由に使える」というメリットがあります。
我が家で特にいろんな場所で使っている家具を紹介します。
まずはキャスターつき収納棚。
マルゲリータという建築設計事務所が開発・デザインする収納家具ブランドのものです。我が家では本棚として使っています。
以前、キャスターのない本棚を持っていた際は、一度ものを入れると重くて動かせず、掃除しづらいのがネックでした。キャスター付きなら掃除の際に楽に動かすことができます。
他にも、動かせることでいろんなメリットが。
リビングをゆるやかに区切るパーティションとして使えるのです。
同じ部屋で家族と過ごすときも、本棚を置いてイージーチェアを置けばゆるく区切られたパーソナルスペースを生み出せます。人目を気にせず読書に没頭したいときなどに重宝しています。
また、YouTubeの動画撮影などをする場合に、カメラと三脚を載せて自由に動かせる作業台としても活躍しています。
高さを固定したまま、手振れなく前後左右にスムーズに動かせて便利です。
他にも、食事中に動画配信などを視聴する場合には、ダイニングテーブルのそばに本棚を持ってきて液晶を載せて、簡易的なテレビボードとして使うことも。
自由に動かせるため、いろんな使い方ができます。
好きな場所でくつろげるイージーチェア
次に、折りたたみイージーチェア。
ハイバックで頭をしっかり支えてくれるため、映画鑑賞や読書など長時間座る場面でとても体が楽です。
さっと折りたたんで、女性でも片手で楽に動かせる軽さです。
1日の中で、家の快適なスポットは移り変わっていきます。
昼は大きな窓のそば、夏は涼しい洋室で、夜はスポットライトのそば、DVDを見る時はテレビ画面に正対した場所と、そのとき、最も快適な場所でくつろぎたいと思います。
軽々動かせるので、目的に応じて自由に場所を選んで座ることができます。
先ほど本棚の使用例でも話した、ゆるやかに区切られたパーソナルスペースを生み出す上でも、本棚とイージーチェアの動かしやすさが空間づくりを手助けしてくれています。
動かしやすい家具だからこそ、ひと部屋をリビングや作業部屋や撮影スタジオなど、いろんな用途で使うことができています。
ひとつの部屋を多用途に使えれば、部屋数が増えたのと同じくらい快適性が増すと感じています。
動かしやすい家具、おすすめです。
文・イラスト/おふみ 構成/阿部祐子