アルコール度数67.5%のビールのお味とは?

── 缶ビールは手軽に買えるので自宅ではつい飲みすぎてしまうことも…。よく聞く「ビールは太る」という話は本当なのでしょうか?

 

くっくさん:
ビールだけでは大きな影響はありません。ラガービール1缶(350ml)の平均カロリーは約150kcal、糖質は約10gです。

 

日本酒などに比べると、1杯分あたりの[1] カロリーは高いですが、日本酒も2杯飲んだらビール1缶に達してしまいます。

 

どちらかというと、一緒に食べるおつまみのほうが原因。ビールには食欲増進効果があり、ついつい食べ過ぎてしまうんですね。必ずしも「ビールが悪者」というわけではありません!

 

ダイエット中にビールを楽しみたいなら、おつまみを低カロリーなものにしたり、「プリン体ゼロ発泡酒」などを選んで飲むのも手です。

 

── ちなみに、くっくさんはアルコール度数67.5%のビールを飲んだことがあるとか!?その味わいがとても気になります!

 

くっくさん:
日本の酒税法では1%以上20%未満がビールであると定義されています。

 

しかし、世界にはそれ以上のアルコール度数のビールが存在します。世界最高のアルコール度数ともいわれるのがスコットランドのビールで67.5%!

 

ウイスキーよりも高い度数で、これはもう「別の美味しい何か」です(笑)。

 

飲んだ感想は、アルコールによる熱感と熟成した香りが特徴的。喉ごしを楽しむ感じではなく、少しずつ飲むのに向いているビールです。

 

1人で330mlは飲みきれなくて、友人とシェアしました!

 

このビールのつくり方ですが、まず完成したビールを凍らせます。そうするとアルコールと水で融点が違うので、水のほうが先に凍るわけです。

 

そこで一度水を抜いて、さらに残りを凍らせます。また凍った水を抜いて…と繰り返すと、どんどん凝縮されていき67.5%にまでなります。

 

── 濃厚な味わいが想像できます!今お話に出てきた“喉ごしを楽しむ”についてですが、よく言う「シャープな喉ごし」って、どんな感覚のことを指すのでしょうか?

 

くっくさん:
シャープ、ドライ、キレなど、言い方はさまざまありますが、どれも味わいの余韻が短く、スッと喉の奥まで落ちていく感覚のことを指すと思っていてください。

 

単純に甘味や旨味などの味が弱いもの、酸味やアルコールの風味が立っているもの、口当たりが水のようにさっぱりしているなど、個人の味覚や触覚といった感じ方にもよります。

 

例えば、健康診断で体験するバリウムは「喉ごしがいい」とは言わないですよね。ジャムも、口に入れて飲み込むとき「喉ごしがいい」とは言えません。

 

総じて、食感も含めた味わいが後味に向かってすっと消えるような感覚が「シャープな喉ごし」と言えるでしょう。