vol.53 車の所有

育児、仕事、家事、社会のこと、ママたちが普段気になっていることをCHANTOモニターに大調査!ママたちの「どうして?」を「なるほど!」に変える記事をお届けします。vol.53は「車の所有」についてです。

 

コロナ禍を経て、密にならない移動手段として自家用車の価値が見直されるようになりました。また、子育て世代の我々には、お出かけなどにマイカーが便利という面もありますよね。一方で、若者の車離れなんてニュースも聞こえてきますが、読者のみなさんの車所有率や使用状況はどうなのでしょうか?

「1台所有」39%、「2台所有」が31%

まず、車の所有台数について聞くと、「1台」39%、「2台」31%となり、所有している家庭は全体の70%。一方で、「所有していない」人は30%と車を持っている人が圧倒的に多い結果になっています。

 

所有している人に車を持つ理由を尋ねると「地域的な問題で車がないと不便」という意見が多く見られました。駅から離れた場所に自宅がある、バスの便数が少ないなど、交通の便が悪い場所に住んでいて、マイカーを使わざるを得ないという状況にあるようです。

 

そのため、夫婦それぞれの通勤用、もしくは通勤とその他の目的で「2台」を所有している回答が3割を超えていることも頷けます。

 

なお、所有の理由のなかでも注目したいのは、園や学校、習い事などの「子どもの送迎」という育児世代ならではの理由です。

 

交通の便が悪く、どうしても車を使わなければならない状況もあると思いますが、小さな子どもとの公共交通機関を利用しての移動は大変です。マイカーであれば子どもが多少騒いでも気にならず、荷物が多くても快適。マイカーは、育児世代にとって重要な移動手段のひとつであるようです。

 

なお、所有していない人の理由については、多くの人が「住んでいるところの交通の便がよいから必要でない」と回答。

 

さらに「コストがかかるから」という意見も多数ありました。車そのものを購入して終わりではなく、その後もガソリンや駐車場代、自動車税などがずっとかかります。所有している限り、家計の負担になるのがデメリットでもあります。

 

そこで、そんなコストを気にせず気軽に車を使用できると注目を集めているサービスがあります。街中でもよく見かけるようになったカーシェアリングサービスです。

 

カーシェア会社に登録をすることで、町のパーキングに置いてある車などを短い時間から借りることができるため、手軽さを理由に利用者が拡大しています。

 

読者のみなさんにも「あなたのご家庭ではカーシェアリングサービスを利用しますか?」と尋ねましたが、車の所有率が高かったこともあり、85%が「利用しない」と回答しています。

 

なお、利用する家庭は「よく利用する」7%、「たまに利用する」7%と、計14%という結果になっています。

 

カーシェアを利用する理由には「買い物」「子どもの送り迎え」など日常的な用事で利用しているケースと、「レジャー」「旅行、お墓参りなど泊りなしの遠出をするとき」とイベント時に利用している2つのケースが見られました。

読者のみなさんに聞いてみると、車所有率は7割と高い率でした。地域による交通網の差もあるようですが、私たち育児世代によって需要な交通手段であることは間違いないようです。マイカーだけでなく、カーシェアサービスや車のサブスクリプションサービスなどもあるため、賢く利用するのもひとつの手ですね。

 

取材・文/阿部祐子 イラスト/児島衣里

©️CHANTO調べ 調査期間:2022年1月21日~27日 調査対象:CHANTOモニター61人