運用中にマイナスになった時にどうすればいいか
必要な準備もないままに踏み出す人の多くは、いざスタートした積み立て投資が長続きしません。
つみたてNISAもiDeCoも、長期的な資産形成に適した商品です。税制優遇含めその特性を享受できないなら、投資行動自体が無意味なものとなってしまいます。
積み立て投資は長く続けてこそ、毎月一定額の買い付けで平均購入単価を抑えられるドルコスト平均法のメリットを得られます。
また、資産を大きく増やす複利の効果を望めるのも、長く続けてこそです。
つみたてNISAは運用益の非課税期間中、購入した投信をいつでも売却できます。何らかの理由で続けられなくなった場合、資産の引き出しが可能ということです。
たとえば、マイホームの頭金が必要となったときなど、売って資金を作れます。
とはいえ、マーケット環境が悪いときに売却をすると、投資額を下回りマイナスでの換金となりかねません。
一方、iDeCoの場合は原則、60歳以降からしか購入した投信の売却はできません。こちらは資産の引き出しを制限されるわけです。
毎月最低5000円からのiDeCoの掛金を支払えなくなった際には、積み立てを停止することもできます。
しかし、iDeCoの資産が口座にある限りは金融機関から手数料を差し引かれていきます。
つみたてNISAにしろiDeCoにしろ、無計画にとりあえずやるのは失敗のもとなのです。