いま人気の「つみたてNISA」と「iDeCo」。これから始めようと考えている人も多いのではないでしょうか?しかし「安易に始めるのは危険」と家計再生コンサルタントの横山光昭さんは指摘。なぜなのか。正しい始め方とともに教えてもらいました。

つみたてNISAの増加率がいちばん高い世代は

投資信託の積み立て投資を基本とし、税制優遇を受けられるのが魅力の「つみたてNISA」と「iDeCo」。

 

節税効果を得ながら、銀行に預けるよりも有利にお金を増やすことができるため、いまや幅広い層に人気です。

 

金融庁の調査によると、近年急増するつみたてNISAの口座数は2021年6月時点で410万件を突破。

 

30代が117万口座でもっとも多く、次いで40代の103万口座、20代の80万口座と続きます。

 

2021年3月末から同年6月末までの増加率は20代21.9%、30代15.9%、40代14.4%と各世代高い伸び率を示しています。

 

一方、企業年金連合会のHPで公開するiDeCoの加入者推移は、2016年3月末時点の25万8554人から2021年3月時点の194万5737人へと5年間で約7.5倍に増加。

 

2021年3月時点でいえば30〜39歳が43万5519人で22.4%、40〜49歳が74万1213人で38.1%と多くを占めています。

 

このように、つみたてNISAとiDeCoは投資のトレンドです。ブームの状況に誰もが関心を持ち、家計相談でも「やってみたい」と前のめりになる人が多いです。

 

2つの商品は、私を含め多くのファイナンシャルプランナーが推奨しています。しかし、安易に始めるのならおススメできません。

 

むやみに始めても資産を思うように増やすことができず、節税効果も得られない。加えて、損失を抱える可能性があるからです。