ママメディアなどで多くの連載をもつイラストレーターのつぶみさん。彼女が過去のいじめ被害にまつわるエピソード漫画をSNSで投稿したところ、「ママたちの心に刺さる」と話題になりました。
園でのできごとがきっかけで蘇る過去の記憶
このエピソードが投稿されたのは、上のお子さんが幼稚園年少のとき。幼稚園でお友達とケンカをしてしまったわが子に、どうやったら仲直りさせてあげられるかと考えたことがきっかけでした。
「いじめられていた過去があります。今でもすごく思い出します」
自身の経験を語ることから始まった投稿は、わが子の出来事をきっかけに自分と向き合い、多くの人との出会いによって過去を乗り越えられた、強いお母さんとしてのお話でした。
いじめとは、何十年経っても忘れられない記憶。つぶみさんにとっては、「私の何が悪かったんだろう、なんで嫌われたんだろう」という疑問と、「私も人に嫌なことをしていたんだろうな」という自己嫌悪がつきまとうつらいものだったそうです。
わが子がいじめられたら…、いじめる側になったら…。変化に気づいてあげられるのかというのは、親として悩ましいことですし、プレッシャーも大きくのしかかるものです。
学生時代のつぶみさんも、いじめられていることを親に悟られぬよう頑張っていた子どものひとり。
いじめを知られることを、「親には知られたくないこと」「私自身言えなかった」「親のことは好きだけれど、信頼問題だけで言える話ではない」と漫画の中で描いています。
「許す、許さないの問題ではなかった」
しかし、憎んでいるばかりでは一生呪縛のまま。
つぶみさんは「許す許さないでなく、その人たちは自分の人生に必要のない人だったんだ」と気持ちを切り替えることが、当時の自分のつらさの昇華につながると考えたそう。
「『憎む』『許す』と考えるよりも、その人への執着から抜け出すことが必要なんだと気づきました。
そもそも、人は育ち方や経験、考え方が違います。たとえ自分が好きなが相手でも、完全に理解してもらえないのは当たり前だと理解することが大切だと思います」