トマトのイメージ画像

5月に放送された『林修のレッスン! 今でしょ』(テレビ朝日系)では、“トマト”の最強の食べ方を特集。栄養価の高いトマトの見分け方や正しい保存方法、吸収率を高める食べ方など、トマトの栄養を効果的に摂取する方法を紹介していました。

トマトは「加熱しないともったいない」!?

トマトの代表的な栄養素と言えば“リコピン”。コレステロールや血圧を下げる作用があるなど、生活習慣病の予防に効果的な栄養素です。

 

しかしリコピンは、生で食べると吸収しにくいのが特徴。そのため生産農家では、効率よくリコピンを吸収するためにトロトロになるまで加熱調理することが多いそう。

 

また、熱するだけでなく、ヘラなどでトマトを潰すのもポイント。熱で弱った細胞壁を物理的に壊すことで、さらにリコピンの吸収率がアップします。

 

トマトはリコピンだけでなく、肌や骨の健康に欠かせない“ビタミンC”も豊富。最近の研究で、不足すると加齢現象が進むことが確認された再注目の栄養素です。

 

生産者いわく、トマトの星(トマトのお尻の部分から出ている白い放射線状の線)が濃いものほどビタミンCが多く含まれているそう。味わいもより濃厚なので、スーパーで購入する際はぜひチェックしておきましょう。

リコピンだけじゃない! 意外と知らないトマトの可能性

近年トマトから、新栄養成分“エスクレオサイドA”が発見されました。血管を守る効果が期待されるもので、動脈硬化を予防する作用があります。

 

エスクレオサイドAをより多くとるには、トマトを細かく刻んで冷凍保存するのが効果的。冷凍することで日持ちし、料理もラクになるのでおすすめです。

 

またトマトには、スーパーやコンビニでよく見かける“GABA(ギャバ)”もたっぷり。GABAはストレス性の血圧上昇を軽減する効果や睡眠の質を向上させる働きがあります。

 

カットしたトマトと大量の氷をミキサーにかけてトマトジュースを作れば、生のトマトを食べるよりもGABAの量が約1.7倍に増加。氷が混ざることでトマト独特の匂いが薄まり、トマトが苦手な人でも飲みやすく仕上がります。

 

さらにトマトには、うま味成分の1つであるグルタミン酸が多く含まれているそう。実は近年、グルタミン酸は腸を守る栄養素として報告されています。

 

より多く摂取するには、発酵食品と一緒に食べるのがベスト。腸内フローラに対する効果が注目されているトマトと発酵食品は、非常に良い組み合わせと言えます。