「ごはんと旅は人をつなぐ。」をテーマに、おいしいごはんや素敵な旅を通じて、人と人を繋ぐ。そんな活動をしている料理家・ダーダこと山田英季さんによる、連載エッセイ。
山田さんが「とにかく、今これが食べたい気分」な美味しいレシピを、作っているときの熱量も一緒にお届けします。
#20 週末にビールで喉を潤すための新じゃがのしらすバター
キンキンに冷えたビールがよく似合う季節になってまいりました。週末に扇風機を回して、枝豆や蒸した芋をつまみにビールを飲むのが楽しみです。
さて、今回は新じゃがが出回る時期なので、新じゃがのしらすバターを作ります。
料理家なのに仕事以外は電子レンジに頼って、楽をしようとする僕ですが、今回はせいろを使います。
蒸し物をするときは、電子レンジよりせいろで蒸すほうが、圧倒的にふっくらみずみずしく仕上がるからです。
まずは、じゃがいもを洗って芽をとります。
鍋にたっぷり湯を沸かして、せいろを重ね、その上にじゃがいもを並べます。
せいろの蓋をして、30分ほど蒸します。せいろが二段あるときは、途中で枝豆やとうもろこしを蒸すのもいいですね。
蒸しあがったら、フォークを使ってじゃがいもを割ります。ふっくら完璧な仕上がりです。
冷めないうちにバターを乗せて、しらすもたっぷり乗せます。
屋台の素朴な味のはずのじゃがバターが、しらすのおかげで、ここはビストロ?と思えるおしゃれな味になります。
お好みでしょうゆを垂らして食べたり、黒こしょうをかけたり、レモンを絞っても美味しいです。
週末にぜひ、ビールと一緒に楽しんでください。
6月の台所三箇条
- 梅雨時期は、さっと作れる料理で手抜きする
- しらすとバターは愛想抜群と心得る
- キンキンに冷えたビールを常備する
「週末にビールで喉を潤すための新じゃがのしらすバター」
本日の材料 2人分(調理時間:40分)
- 新じゃが………………4個
- しらす…………………30g
- バター…………………20g
- しょうゆ………………適量
作り方
①新じゃがを洗って、芽を取る。
②鍋に湯を沸かし、せいろに新じゃがを並べてのせ、30分蒸す。
③蒸しあがったら、じゃがいもをフォークなどで割り、しらすとバターを乗せ、お好みでしょうゆを垂らす。
*せいろがなければ鍋で茹でても。レンジで蒸しても(いちばんおいしいのはせいろです!アウトドアで焚き火の中にアルミホイルに包んだじゃがいも入れるのもおすすめです)。
料理製作・文・写真/山田英季 構成/松崎愛香