「何か変わったところ気づかない?」家族や同僚にそんなふうに言われて焦ること、ありませんか?変わったのは髪型?洋服?化粧?それとも…?三世代同居のわが家の場合はこうなります。

気づいてほしい!気づくでしょ?義母の圧

「何か変わってるの気づいた?」

 

仕事でヘトヘトになって帰宅し、鞄を下ろしてホッとひと息つこうとしたタイミングで、義母からこう声をかけられると、私も夫もたいてい首を傾げます。

 

「気づいたでしょ?玄関よ!玄関のお花!」

 

そう言われれば、なんとなく花が増えていたような…?

 

「クリスマスローズが咲いたのよ!」

 

要領を得ない私の返答にじれて、義母は答えを教えてくれます。

 

なるほど玄関に戻ってみると、可憐な花がたくさん咲いています。まったく気づかなかった…。

 

玄関や庭先で草花を育てるのは義母の趣味です。季節ごとにいろいろな花の苗を買ってきては、寄せ植えにしたり塀に吊るしたりして楽しんでいます。

 

自分で楽しんでいてくれる分にはいいのですが、義母としては、家族が草花の変化に気づいてくれないとつまらないらしいのです。

 

しかし残念ながら、わが家の6人家族のうち、花を育てることに興味があるのは義母一人だけ。

 

義母の気持ちとしては、家族のためにこんなに手間をかけてきれいに育てているのに、誰も気づいてくれない!というところでしょうし、申し訳ないなとは思うのですが…なかなか変化に気づくことができません。

 

最近では私も小狡くなってきて、義母に「玄関が何か変わってるの気づいた?」と聞かれると、「あっお花ですよね?」と、“さも気づいていたふう”に返答するようになりました。なぜなら義母がこう言うときは、ほぼ100%お花のことなのです。

 

「そうなの!苗を買ってきて寄せ植えにしたの!」
「華やかでいいですね〜」

 

と適当に調子を合わせながら、あとで義母の力作をちゃんと見ておかないとな…と肝に銘じます。

 

たまに「違うわよ!鉢を変えたの!」などと当てずっぽうが外れることもありますが…。