ボタン早押し記録の2位は社員!
── 工場見学に来た人はどのように遊んでいるのですか?
小倉さん:
子どもたちは、最初は、片っ端からボタンを押しまくります。少し落ち着くと、お気に入りのボタンを探してじっくりと押す感じでしょうか。
見学中には30秒の間にいくつのボタンを押せるか競争する、「30秒ボタン早押しチャレンジ」も行なっています。保護者の方も、子どもの前でいいところを見せようとかなり熱中されています。家族で楽しんでいただけることが多いですね。
またボタンちゃんが描かれたボタンが16個あるので、それを探して押してもらうゲームをやることも。ボタンちゃんのボタンだけ、押すと「ピーン」と音が鳴るようになっています。
── 「30秒早押しチャレンジ」の記録保持者は?
小倉さん:
実は、この間まで私がずっと1位でした。でも、現時点(2022年6月)では、1位は見学に来た男性の方で、記録は230個です。記録保持者2位は私で、221個の記録を持っています。追い抜かされてとっても悔しいです(笑)!
── 2位が社員の方とは!なぜそのような記録を出せるようになったのですか?
小倉さん:
実は以前、タレントさんが番組収録で工場見学に来た際に、社員代表として私が対決させていただいたんです。結果はタレントさんが82個、私が92個でした。
そのときにタレントさんに「代表なのにたいしたことないな」と言われて(笑)。それがすごく悔しくて、そこから猛特訓しました。出社したら毎日押す!という練習は欠かしていません!
── 日々の訓練で92個から221個まで記録を伸ばすことができたんですね!記録を出すために、なにかコツはありますか?
小倉さん:
コツはあります。でも、秘密です!実は、このコツを現在の1位を記録した男性の方に教えたら、私の記録を抜かされてしまったんです。だから秘密です(笑)。見学に来たときにこっそり聞いてもらえれば、お伝えするかもしれませんが、ここでは言えません!
── ちなみに、お気に入りの「推し」ボタンはありますか?
小倉さん:
少し厚みがある、六角形のボタンが推しです。島田電機製作所の職人のなせる技だと思うのですが、アクリルの美しさを十二分に感じさせる宝石のようなボタンです。弊社のこだわりでもあるのですが、押し心地も抜群です。出社したらまずこのボタンを押すのが日課で、押すとやる気にさせてくれる私にとって大切なボタンです。
── 今後、なにか新しい試みを予定していますか?
小倉さん:
「1000 のボタン」の初のリニューアルを予定しています。先日まで一般の方から新しいボタンのアイデアを募集していて、677通もの応募がありました。今、そちらを元に約200個のボタンを工場で鋭意制作中です。
今夏を目処に、差し替えられた新バージョンの「1000 のボタン」のお披露目を予定しています。ぜひ多くの人に足を運んでボタンの魅力にはまってもらいたいですね。
ただ、心苦しいことに、すでに年内は予約がいっぱいです。ホームページから予約が可能で、ときどきキャンセルが出るのですが、30分とかからずに埋まってしまいます。
今後、タイミングを見て来年の予約も開始する予定なので、ぜひホームページをチェックしてもらえればと思います。「30秒早押しチャレンジ」の記録を塗り替えてくれるチャレンジャーの挑戦をお待ちしています!
取材・文/酒井明子