フレックスタイム制のメリットは?
新しい働き方のひとつとして注目を集めるフレックスタイム制には、長所だけでなく短所も。 それぞれ詳しく確認してみましょう。
メリット① 仕事と私生活のバランスがとりやすい
フレックスタイム制の一番のメリットといえばやはり、労働者の仕事と私生活のバランスのとりやすさにあるでしょう。 特に共働き家庭の場合、夫や子どもの都合で、周りと同じように働くことが難しいというケースが珍しくありません。 これまでは男女問わず均一な働き方を求められ、それに対応できない場合は女性がなんとか都合をつける、というのが当たり前とされてきました。
フレックスタイム制によって働き方を家庭に合わせてカスタマイズできるようになれば、キャリアを諦めたり子どもに我慢を強いることなく生活を送れるようになります。
メリット② 効率アップ
一週間の決められた労働時間を自分の裁量で配分するというタイプのフレックスタイム制の場合、例えば、通常8時間労働のところ、5時間労働の日というのも出てくる可能性があります。
本来8時間かけて作業するところを、5時間で片づけなくてはいけないとなったら、効率的に作業を進めるしかありません。今までの自分の仕事の進め方を見直し、よりスムーズに仕事を進められるように検討することで、作業の無駄が見えてくるようなことも。
フレックスタイム制のデメリットとは?
デメリット① 仕事がうまく回らなくなる可能性も
デメリットとしては、自己管理があまり得意ではない人がいる場合、仕事がうまく回らなくなってしまう可能性があるということがあります。 企業側がしっかりと労働時間や仕事の進捗状況を把握できる体制が整っていればいいのですが、制度を導入したてで試行錯誤をしているような段階だと、個々人で管理を求められることがあります。
やらなければいけない仕事とその期限を明確にし、こまめに進捗状況を確認しながら作業を進めるなどの工夫が必要です。
デメリット② 取引先との連絡がスムーズに取れなくなる
営業部門など、社外の人と連絡をとる機会が多い職種の場合、相手との連絡がなかなかスムーズにいかなくなる、という問題も。 15時に退勤したところ、16時ごろ取引先が緊急の連絡をしてくる、というような可能性があります。 フレックス制度を導入していることを事前に説明したり、退社後もメールを確認したり、社外の人に合わせて動くことが求められるケースも珍しくありません。