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新しい職場のルールに感じる違和感の正体

仕事

2021.09.24

ミーティングルーム

転職先や部署異動、あるいは新しいチームを組んで仕事をスタートするとき、一日でも早く環境に慣れて仕事を覚えたいもの。そんなとき、「あれ、何か違う?」と違和感を抱くことはないでしょうか。この違和感をいち早くなくすコツを、プロコーチの斉藤由美子さんにうかがいました。

新しい職場で感じる違和感の正体とは

会議で思ったことを発言したら周りが変な空気になった。ムダだと感じる提出書類がたくさんあったり、聞いたこともない社内用語が飛び交う。以前の職場では当たり前だった理屈が通用せず、聞いたこともないルールに戸惑うかもしれません。

 

そんなとき、チームのメンバーに距離を感じたり、仕事に苦手意識を持つのは待ってください。なぜなら、新しい環境に違和感をもつのは当然のこと。会社などの組織にはそれぞれの風土があり、考え方や文化も違うからです。

 

組織の風土の違いは、さまざまな指標で比べることができます。組織の風土と自分の仕事のスタイルが近いほど組織にフィットすることになり、逆に差があるほど、違和感やストレスを感じやすくなります。

 

例えば、以下のような視点から、組織の風土と自分の仕事のスタイルを比べてみましょう。

 

A:上司の指示やルールへの違反を許さないほど厳格か

B:自律的な行動が求められ、個人プレーも許されるか

C:社員個々が思ったことをワイワイ言い合えるか

D:短期的な利益よりも長期的な成長・利益を重視するか

E:旧来のやり方で手堅く進めるか、新しい挑戦を歓迎するか

F:完璧さよりもスピードを重視されるか

G:成果主義か、プロセス主義か

H:個人主義か、チームワーク志向か

 

Aでいうと、もしあなたが会議で上司と異なる意見を発言したとします。それが寛容な組織ならば普通のことだったとしても、厳格な組織では違和感を感じさせる行動になってしまうかもしれないのです。

 

こうした違和感をずっと感じながら働いていては、ストレスが溜まりますし、自分の能力が思うように発揮できません。頑張りが裏目に出て、どんどん周りからの評価を下げる原因にもなりかねません。

新しい職場で言ってはいけないNGワード

では、違和感を解消するにはどうすればよいのでしょうか。新しい職場で、いちばんやってはいけないのが、「前の職場では〜」の発言です。

 

人は自分の経験が基準になるため、つい言ってしまいがち。しかし、悪気はなくても周囲からは上から目線と思われています。

 

新しい職場にもそこでのルールがあり、たとえあなたの過去の経験が評価されて入った職場でも、そのまま通用するものではないのです。

 

まずは、以前の職場のことはいったん忘れ、自分の常識を変える努力をしましょう。大切なのは、置かれた状況に合わせていく適応力です。自分のやり方ではなく、そこでのやり方で進めましょう。

 

最初は慣れないかもしれませんが、やっていくうちに、ムダだと思っていた作業でも重要性に気づくかもしれません。自分が正しいフィルターを外すと、見えなかったものが見えてきます。

 

また、仕事は相手とコミュニケーションをとりながら進めるものなので、相手に仲間だと認めてもらわなければなりません。相手のやり方に合わせる姿勢をとっていると、周囲からの反応も変わってきます。

 

適応するために意外と効果的なのが、ゴミの捨て方やトイレ・共有部分の使い方といった仕事以外のお作法を覚えることです。

 

職場も一日の大半を過ごす生活の場なので、気持ちよく過ごせるルールがあるはずです。些細なことですが、そのお作法を覚えて周囲になじむ心がけが、仲間の一員として認めてもらえる近道でもあるのです。

 

付き合いが浅いうちから「私のスタイルはこう」としては、周囲は近寄りがたく見えるもの。それよりも、周りになじもうとする姿勢を見せれば味方も増えていくでしょう。結果的に仕事の面でも相談できたり、困ったときに助け舟を出してくれる存在になるはずです。

 

郷に入っては郷に従え。自分の経験や常識にとらわれず、相手に合わせていく心がけが、働きやすい環境をつくり、自分の評価を上げるためには欠かせないのです。

監修/斉藤由美子 取材・構成/大浦綾子

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