教育改革により、2020年から小学校で英語が必修化されるニュースは既にご存知ですよね?でも、具体的にどんな授業が行われるのかなど、わからない情報も多く、「うちの子は授業についていけるのか」と親として不安になります。
そこで2019年9月、小学校に通う親子5組を対象にCHANTOがイベントを開催。子供がどうやったら英語に興味を持てるようになるのか、親が家庭でしてあげられるちょっとしたコツを、英語学習スタイリストの石原真弓先生に伺いました。
2020年から学校の英語学習は2年も早まる!?
まずは来年から英語教育がどう変わるのか、石原先生に教えてもらいました。
「小学3・4年生では週1回、5・6年生では正式な教科として週2回を目安に英語の授業が始まります。具体的には3・4年生で挨拶や身近な単語を、5・6年生では文化や行事などを文章で説明するところまで意識が向けられるようです。英語の授業の内容が、これまでよりも全体で2年ほど前倒しされるイメージですね」
---私たちが中学校で学んだことを、小学生から取り組むということですね!でも、なんで英語学習の早期化が進んでいるんですか?
「ひとつは世の中の流れの影響です。国際化が進む中、現在の共通語である英語で主張ができなければ、世界から取り残されてしまうでしょう。もうひとつは、これまでの英語学習の反省です。親御さん世代の中にも、中学校から英語を学んだのに、実際には話せないという人も多いのでは。近隣諸国の台湾、韓国、中国では日本よりも早い段階から学校での英語教育を始めています」
---だから日本でも英語を教科のひとつとし、英語力を強化しようという動きになったのですね。これまでも文部科学省のアナウンスにより、英語に取り組んできた学校はあるものの、準備をしていなかった子はびっくりするかもしれません。親としても、どこまで英語の勉強をさせたらよいのか、悩むところです。
子供の興味は家庭で引き出される
---新たに英語学習に挑む子供たちのために、私たちは具体的にどんなサポートができますか?
「大事なことは家庭でも、英語に楽しく触れる時間を作ってあげる、増やしてあげることです。とはいっても、身近な方法で構いません。お子さんが好きなこと、興味があること、日ごろ話をする内容に英語を取り入れてみるだけでも十分です。
お子さんの身の回りのことに関連づけて英語を学ばせてあげれば、子供はより積極的に取り組むことができ、生きた英語を身につけられると思います」