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夫のずさんな感染対策が許せない…自分も大雑把なはずがなぜ?

コミュニケーション

2021.10.24

中村さん連載バナー

こんにちは。メンズカウンセラーの中村カズノリです。

 

夫婦関係に問題を感じている読者の悩みの解決方法を探っていく本連載。今回は、長引くコロナ禍の中、夫婦間で衛生面の感覚にズレがあることに悩むJさん(38歳)にお話を伺いました。

 

Jさんの相談内容

結婚6年目、現在会社員の夫との2人暮らしです。

 

夫には独身時代から、カバンや脱いだ服などを適当に置きっぱなしにする癖がありました。結婚以来数年間、やんわりと注意し続けてきたのですが、いっこうに直る気配がありません。

 

そのうえ、コロナ禍で今まで気にならなかった衛生面のずさんさが気になって仕方なくて。でも、つい言いすぎて夫が落ち込んでいるのを見ると、自分の言い方が悪かったのではないかと自分を責めてしまいます。

 

夫のずさんな感染対策が許せない…自分も大雑把なはずがなぜ?

もともとはJさんも神経質な方ではなかったものの、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに「夫の大雑把な行動がいちいち気になるようになってしまった」と話すJさん。

 

パートナーは体格が良く、普通に売られている使い捨ての不織布マスクでは小さすぎてサイズが合わないので、やむを得ず布マスクをしているそう。

 

せめてこまめに洗濯したいと思うJさんは、使用後は専用の袋にしまっておいてほしいと折を見てお願いするのですが、なかなか習慣化できないパートナーはいつも忘れてしまいます。

 

外したマスクが食卓の上に放置されたままになっていたりすると「もしウイルスが付着していたら…」と想像して、不安になってしまうというJさん。その気持ちはよくわかります。

中村さん連載イラスト1

ご自身でも「私こんなに潔癖症だったかな?」と首を傾げてしまうそうですが、Jさんは幼少期に喘息を患ったことがあり、さらにパートナーは血圧が若干高めとのこと。基礎疾患によるコロナ重症化のリスクを考えても、無理からぬところです。

 

ところが、パートナーは「どんなに対策しても100%は防げないし、かかったらかかったでしょうがない、一緒に暮らしていたら家族が感染するのも当たり前」という考えのよう。

 

ワクチンを2回接種したとしても100%感染しないとは言いきれませんし、パートナーの意見も一理あるのですが、今のJさんには夫婦の気持ちの噛み合わなさが心理的負担になってしまっているようです。

「私ばっかり我慢してる…」声にならない不満が思わず態度に

パートナーは現在、テレワークが主体で、月1〜2回の出社頻度。ただ、もともと外出が好きで家に閉じこもっているのがストレスになるタイプなので、休日にイベントなどに出かけることがあるそうです。

 

一方のJさんはというと、「自分が外に働きに出たせいで、万が一にもウイルスを持ち込みたくない」という思いから、今は専業主婦として夫のサポートに専念しています。本来は出かけるのが好きなタイプなのに、感染対策のため必要最低限以外の外出は控える日々。心のどこかに「気にせず遊びに出かけられる夫が羨ましい」という気持ちがあると話します。

 

僕から見ると、この状況では「夫が妬ましい」と思ってしまうのも当然ですし、そうした思いを押し殺そうとしてしまうほうがむしろ危険サイン。ですから、Jさんが自分の気持ちを正直に認められているというのは大事なことです。

 

こんな状況で、外出から帰ってきたパートナーに使ったマスクをテーブル上に置きっぱなしにされては…ついイライラしてしまうというもの。

 

その結果、「何度も言っているのに!」と思わず語気が強くなってしまったり、「責められた」と感じたパートナーが素直に行動を改められずに言い合いになってしまったり…。こういった事例は、僕の知る夫婦喧嘩のパターンとしてはまさに「あるある」だといえます。

「感覚の違い」だけで片づけられない問題が妻を苦しめる

ワクチン接種率が上昇し、緊急事態宣言が全面解除になったとはいえ、コロナ終息の目処はまだ立っていません。この長引くコロナ禍で、予防意識の差によって夫婦仲が険悪になってしまうという事態は、決して珍しいことではありません。

 

ただ、Jさんご夫婦の場合は、感染対策の温度差とはまた別の問題もあるようです。

 

この「問題」というのは、いわゆる「ものの受け取り方の違い」であり、どちらかが必ず直さなければならない悪い点というわけではありません。とはいえ、Jさんの心にトゲのように引っかかるポイントがまさにそこにある、というのもまた事実。

 

この「引っかかりポイント」をどう解消するか。そのためにはやはり、お互いの気持ちのすり合わせが必要不可欠です。「話が伝わらないから、どうせ無理」と諦めずに、ぜひおふたりに合った方法を模索してほしいと思います。

文/中村カズノリ イラスト/竹田匡志

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