親ができることは学ぶことと環境を与えること
——「学びは遊び」頭ではわかっていても、勉強をしっかりやってほしい、テストでいい点をとってほしい、とつい親は思ってしまいます。
三島さん:
うーん。義務教育を受け、受験していい大学に入り、就活していい企業に入り…という流れは、経済成長が決まっていて、未来がある程度見えていたときのものなんですけどね。
でも、新型コロナウィルス感染拡大のみならず、地球の温暖化など未来がどうなるか誰もわからないという現実が浮き彫りになりました。このような時代に、これまでと同じ教育方法でいいとは思えません。
現状をよく把握して、子どもたちの未来を考えることが大切ではないでしょうか。
——具体的にはどうすればいいと思いますか。
三島さん:
わかったふりをせず、自分たちもわからないんだ、だから一生懸命学んでいるんだよ、という姿を見せるしかないと思います。
少なくとも、大人都合の間違った感覚や表面的な情報だけを子どもに押し付けることは、避けないといけません。
あとは、今回の「こどもとおとなのサマースクール」のような、子どもが自ら挑戦したいと思えるような環境を用意してあげる。
その上で子どもたち自身が選んだり解決する力を信じるしかないのではないでしょうか。