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子どものイヤイヤ期が大変…どうする対応する?声かけは?【専門保育士が解説】

子育て

2021.07.19

2021.09.13

「保護者の方が子育てで大切にされていることはそのままに。でも、イヤイヤ期の対応で悩んだら、ぜひ試してみてください」

 

前回に引き続き、イヤイヤ期専門保育士の中田馨さんに、イヤイヤ期の対応と声かけについて教えてもらいます。

イヤイヤ期の対応で心がけたい3つのポイント

「イヤイヤ期」は、主に1歳半~3歳頃までに訪れる、子どもの大切な成長過程のひとつ。

 

「何でも自分の力でやってみたい!」という自立心のあらわれであり、その思いを言葉でうまく伝えられないもどかしさを「イヤ」という一言で主張するために起こります。

 

イヤイヤ期の子どもに接するとき、私たち保護者はどのように対応するとよいのでしょう。

子どものイヤイヤに同調しない

四六時中「イヤイヤ!」と言われたら、イライラしてしまうこともあるかもしれません。

 

けれども、子どものイヤイヤに同調して、親も一気にヒートアップしないことこそ、イヤイヤ期で心がけたい大切なポイントです。

 

カッとなりそうになったら、深呼吸をする、感情的に叱りそうになった言葉をいったん飲み込んで黙ってみる。

 

あるいは、お茶を飲んだり、子どもの安全を確認したうえで一度部屋の外に出てみたりと、なにかワンクッション置けるような行動を挟むと、瞬間的にカッとなった感情が少し落ち着くでしょう。

 

ひと呼吸おいて冷静になり、「イヤ!」と泣き叫ぶ我が子を「かわいいな」なんて思えたらしめたもの。

 

子どものイヤイヤを遮断できたら、いまのその子の気持ちを想像してみましょう。冷静になって、その前の出来事や子どもの行動を思い出してみると、理由が見えてくることもあります。

子どもの気持ちを声に出して共感

ママの気持ちが落ち着き、子どものイヤイヤの理由がなんとなくでも理解できたら、「~したかったんだね、でもできなかったんだね」と子どもの気持ちに共感することも大切です。

 

自分の気持ちを受け止めてもらえるという経験は、誰だってうれしいもの。それだけで子どもの心が満たされて、イヤイヤが落ち着くことだってあります。

 

もしも、カッとなって強く叱ってしまった場合は、「ママ、怒りすぎちゃったね、ごめんね」と子どもを抱きしめてあげましょう。

 

そしてぜひ、「~ちゃんが◯◯をして、ママすごく悲しかったの」という親の気持ちも伝えてあげてください。

 

これは、どう想像しても子どものイヤイヤの理由がわからないときも同じです。言葉が伝わらない小さなお子さんでも、親の気持ちをやさしく伝えることで、子どもなりに理解をしてくれることもあります。

子どもを急かさず待ってみる

時間がないときほど、つい「早くしなさい」と急かしてしまいうママは多いかもしれません。

 

ですが、ほんの少し待つということも、イヤイヤ期の対応でとても大切なポイントのひとつ。忙しい場合は、たった10秒でもかまいません。

 

小さいお子さんにとって、なにか言われて瞬時に反応することは、なかなか難しいものです。

 

わずかな時間でも待つことで、子ども自身で考えて行動を決めることができると、イヤイヤという気持ちが少し落ち着くこともあるでしょう。

子どもへの声かけは具体的な指示を

子どもに声をかける際は、上記のポイントをふまえて、具体的に伝えることを意識しましょう。

「早くしなさい」を具体的に

たとえば、「早くしなさい」などと曖昧に伝えるよりも、「保育園に行く時間だから、靴を履こうね」といった具合に、してほしい行動を具体的に伝えるとわかりやすいと思いませんか?

 

ただし、伝える言葉はひとつかふたつまで。これは、一度に多くのことを伝えてしまうと、子どもは混乱し、何をすべきかわからなくなってしまうからです。

 

「子どもは言われた言葉をそのまま受け取り、その裏にある状況や親の気持ちを推し量ることはまだまだ難しい」ということを改めて意識しておくと、より具体的な声かけができるのではないでしょうか。

「〇〇しないで」を「〇〇しようね」に変換

また、子どもに注意したいことがあるときによく言ってしまいがちな、「~しないで」と声かけは、子どもの行動をさらに助長してしまう場合も。

 

そのときは、「~しようね」というポジティブな声かけに変換してみましょう。

 

電車の中で騒いでほしくないときは、「たくさんの人が乗っているから、小さな声で話そうね」と伝えてみる。命令するのではなく、してほしい行動を親の気持ちと一緒に伝えることで、子どもは言われたことをすんなりと受け入れやすくなります。

 

大きな声でなく、親も小さなささやき声で伝えると、ママみたいな声が小さな声ということも同時に伝えられますよね。

 

普段から具体的な声かけを習慣にしておけば、子どもの命に関わる危険なシーンにも役立ちます。

 

車が近づいてきて危ないときは、「危ない!」や「走らない!」ではなく、「止まって!」「歩いて!」と伝える。私自身の経験談でもあるのですが、子どもは迷わず行動に移しやすくなるでしょう。

イヤイヤ期をポジティブに過ごそう

イヤイヤ期は、必ず終わりがくるものです。子どもに振り回されて大変だった日々も、過ぎ去ればとてもかけがえのない、大切な宝物になるはず。

 

お子さんは確実に一歩一歩成長しています。

 

かけがえのない成長過程であるイヤイヤ期を、親子で楽しく過ごしてもらえたらうれしいです。

 

PROFILE 中田馨(なかたかおり)

保育士。兵庫県西宮市の認可保育施設中田家庭保育所施設長。母が自宅で立ち上げた保育所で、幼少期から乳幼児と過ごしてきた。20年以上の保育経験を生かし、育児講座や執筆活動をしている。著書『イヤイヤ期専門保育士が答える子どものイヤイヤこんなときどうする?100のヒント』(実務教育出版)など。

取材・構成/水谷映美 イラスト/林ユミ

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