働くママは陥りやすい?完璧な女性であり続けたい「ウェンディ症候群」とは

mental-health201904-2

先日、「産後に発覚!?ピーターパン症候群な夫の特徴と対処法」について解説をしましたが、これに相反する、女性の『ウェンディ症候群』をご存知でしょうか?夫に尽くしすぎているかも…と感じているあなたは、もしかしたらウェンディ症候群かもしれません。今回は、ウェンディ症候群の原因や対策法などについて、詳しくご紹介します。

 

ウェンディ症候群とはどんなもの?


ウェンディ症候群とは、ピーターパン症候群の男性の世話を焼きたがり、自分のことは後回しにして、相手のことを第一に考えてしまう女性のことを言います。ピーターパンの物語の中で、ウェンディという女の子が登場することはご存知の方も多いと思いますが、ウェンディはピーターパンや弟たちの面倒をみるしっかり者であると同時に、ピーターパンのわがままを許してしまい、甘やかす一面もある女の子。つまり、ピーターパン症候群の男性にとって、完璧な女性であるようにと頑張りすぎてしまい、母親のような役割を果たしている女性こそが、ウェンディ症候群なのです。

 

そもそも、ピーターパン症候群とは、ジェームズ・バリーの小説『ピーターパン』から由来しており、体は大人なのに精神的に成長できていない男性のことを指しています。アメリカの心理学者ダン・カイリー氏が提唱したピーターパン症候群ですが、カイリー氏は、ピーターパン症候群に関係する女性側の心理傾向として、『ウェンディ症候群』を指摘したのです。

 

ウェンディ症候群の特徴とは


ウェンディ症候群の女性は、真面目で責任感の強い長女や、幼児期に両親から十分な愛情を注いでもらえず、常に不安を抱えていた経験のある女性に多いと言われています。周りの目を気にするがあまり、自分の意見を言えず我慢してしまうことも日常茶飯事なのです。

また、ウェンディのように真面目な女性は、自分と正反対の無邪気で子供っぽいピーターパン症候群の男性に母性本能をくすぐられ、惹かれる傾向が高いとされており、相性の良い2人は結婚するパターンもめずらしくはありません。確かに、夢や希望を持った自由な男性は、それだけでキラキラして見えるものです。しかし、ウェンディ症候群の女性は、その真面目さゆえに、無意識のうちに男性のペースに巻き込まれてしまい、男性に尽くさなくてはと、無理をしてでも頑張ってしまうのです。

 

ウェンディ症候群の症状を知っておこう


ウェンディ症候群の女性はワーキングママにも多く、育児と同じように、夫の世話をすることに生きがいを感じている人も少なくありません。なぜなら、ウェンディ症候群の女性は“面倒をみること=愛情”だと思っている人が非常に多く、夫に対して惜しみない愛情を注ぎます。しかし、最初は生きがいや安心を感じていたとしても、夫のわがままを許したり機嫌をとったりなどということが長期的に続くと、「私は仕事や育児を頑張っているのに、夫は何もしてくれない」と不満を感じるようになるのです。

ただ、ウェンディ症候群の女性は、人から嫌われることを恐れるため、夫に文句を言うようなことはせず、自分の中にどんどんストレスを溜め込んでしまいます。「自分はどうして夫を頼れないのだろう」「自分はどうして夫と一緒にいるのだろう」というようなストレス状態が続くと、最悪の場合にはうつ病などの精神疾患になってしまうこともあるのです。

 

ウェンディ症候群の克服法


ウェンディ症候群の人は、まず周りのことを考えてしまう性格のため、自分の気持ちを表に出すことをしません。しかし、今のままではウェンディ症候群からは抜け出す事はできません。相手のことを考えるのは大切ですが、まずは『自分がどうしたいのか』を考えて、行動するようにしなければならないのです。では、具体的にウェンディ症候群から抜け出すための方法を見ていきましょう。

 

1.ウェンディからティンカーベルに変身!

ウェンディ症候群は、ピーターパンの物語の中に出てくる「ティンカーベルタイプ」になることで、克服できる場合が非常に多いとされています。物語に登場するティンカーベルは、ピーターパンのことが好きだけれど、決して母親のようにはならず、責任は個々に平等にあると考える精神的に自立した女の子。物事を対等に考えることができるティンカーベルになることが、ウィンディ症候群を克服するためには必要なのです。

 

2.ティンカーベルになるためにやるべき5つのこと

ティンカーベルを目指すといっても、漠然としていて、どうすれば良いのか分からないという方もいるでしょう。そこで、具体的な方法を以下にご説明します。

 

・夫の考えが自分と違っても無理に合わせない

・夫の性格や考えを認め、共感する

・お互いの対立の原因や責任が自分だけにあると思わない

・お互いの対立のすべてを解決しようとしない

・恋人だった頃の気持ちを忘れない

 

これらを実行することでウェンディからの脱出、そしてティンカーベルへの変身が可能です。夫への愛情は、母親のようにすべてを許すことではありません。夫婦が互いに支え合う『ギブ&テイク』を構築することこそが、夫婦関係を円満に長続きさせるには必要なのです。

 

夫の個性を認め、自分のことも大切にすることで、あなた自身も幸せになれるのです。自分らしく自然体でいることができれば、ピーターパン症候群の夫とも、今までよりもっと楽しく生きていけるようになることでしょう。

 

文/久木田みすづ

参照:

みんな健康「ウェンディ症候群/人が一番、自分は後回し」 https://minnakenko.jp/uendii-shoukougun-hitogaichiban-jibunwaatomawashi/

ぬいぐるみ心理学「ウェンディ症候群の原因と直し方を3ステップで解説!」 https://waniblog.info/?p=6709

LAURIER PRESS「夢見がちな男はお好き?『ピーターパン・シンドローム(症候群)』」 https://laurier.press/i/E1354004394237

実践心理学研究所 所長 鷺本晴香のつぶやき日記「ついつい、オカンになってしまう女性の皆さんへ★ウェンディシンドローム」 https://ameblo.jp/meta-nlp/entry-10576718068.html

 

久木田みすづ

精神保健福祉士・社会福祉士。福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。