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お弁当屋さんの定番メニューといえば、「のり弁」ですよね。安くてボリュームたっぷりののり弁は、ご飯とおかか、のりの風味をシンプルに味わえるメニューです。家庭でも簡単に作れることから、お弁当に作っている人も多いのではないでしょうか。そこで今回はのり弁の作り方と、さらにおいしくする工夫についてご紹介します。

■お弁当屋さんの定番

今やどこのお弁当屋さんに行ってもメニューにあるのり弁は、お弁当屋さんのほっかほっか亭(現在のほっともっと)から誕生したといわれています。 給食がなかった昭和30年代頃に家庭で作られていたのりおかか弁当がベースで、のり弁と名づけて販売されるようになりました。 昔はかつお節にしょうゆを混ぜ合わし、それをご飯に乗せたねこまんまを詰めた弁当をみんな学校に持ってきていました。家にあるかつお節やのり、しょうゆなど、常備していたもので作られていたお弁当でした。 その頃はのり弁という名称すらなく、おかかご飯やねこまんまなどといった名称で呼ばれていました。 もともとはおかかとのりだけの質素なお弁当でしたが、ほっかほっか亭で販売されるようになり、現在ではのりの上にフライやから揚げ、きんぴらごぼうなど、いろいろなおかずを乗せているスタイルがスタンダードになっています。

■基本ののり弁

のり弁の作り方は家庭によって多少の違いがありますが、基本はそれほど変わりません。かつお節としょうゆ、のりを使って作るのがのり弁です。 お弁当箱にご飯を詰め、削ったかつお節を満遍なくたっぷり乗せます。かつお節の上にしょうゆを回しかけます。あまりかけすぎるとしょっぱくなってしまうので、ところどころにかけると良いでしょう。 しょうゆをかけたかつお節の上に、のりを敷きます。お弁当のサイズに合わせてカットしても良いですし、細かく手でもんで敷き詰めても良いでしょう。 のりは焼きのりのほうが、かつお節との相性も良いです。味のりだとしょうゆの風味を楽しめないので、なるべく焼きのりで作るようにしましょう。