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■本格的なだしを使うだけでいつものお茶漬けがレベルアップ!

お茶漬けを自宅で作る場合、ご飯に具材を乗せてお茶をかけただけのものや、インスタントのお茶漬けの素を使うことが多いのではないでしょうか。 もちろんこれでもおいしいお茶漬けを楽しめますが、本格的なだしを使うことで、さらにおいしいお茶漬けを作ることができます。 だしを一からとるのは面倒だと思う人も多いですが、だしの作り方はそれほど複雑ではありません。市販されている昆布とかつお節があれば、誰でも簡単に作ることができます。 お鍋に水を張り、昆布を入れてそのまま3時間ほどつけておきます。昆布を入れてすぐに火をつける人もいますが、昆布は水にゆっくり溶けだす性質なので、できれば水にしばらくつけておいたほうが昆布のうま味をうまく引き出せます。 お鍋を中火にかけ、細かい泡が立ってきたらアクをとり、昆布が浮いてきたら昆布を取り出します。このときに気をつけるのは、絶対に沸騰させないことです。沸騰させたお湯で昆布を煮ると、粘り成分が溶け出してしまい、せっかくの昆布の風味が損なわれてしまいますので、気をつけましょう。 昆布を取り出したら強火にし、沸騰してきたらおちょこ一杯程度の差し水を入れます。かつお節をたっぷり入れて沸騰してきたら、すぐに火を止めます。 あくをとりながらかつお節が自然と底に沈むのを待ち、キッチンペーパーやふきんなどでこします。きれいにこしたら、だしの完成です。 このときにもったいないからといって、かつお節を削ってはいけません。かつお節を絞るとだしが濁るだけでなく、雑味が混じってしまうため、上品な味に仕上がりません。 この1番だしだけでも十分にうま味がありますが、お茶漬け用のだしとして使う場合は、日本酒やしょうゆ、塩などを好みで入れて調整しましょう。 ちゃんとしただしは塩だけでも十分にうま味を感じますので、お茶漬けの具材のおいしさを邪魔させたくないのなら、塩で味を調整すると良いでしょう。

■具材にこだわるとさらに本格的なお茶漬けが楽しめる

お茶漬けをいつもよりおいしく食べたいと思うなら、具材をいつもよりほんの少し良いものを使ってみると、それだけでも本格的なお茶漬けが楽しめます。 梅干しは無添加のものを、塩ざけやたらこは焼いたものを、刺し身を使う場合はたれを作って漬けこむなど、ちょっとした手間を加えると、まるでお店のようなお茶漬けを食べられます。

■まとめ

インスタントのお茶漬けの素も十分においしいですが、本格的なお茶漬けが食べたいときは、少し手間をかけてあげると良いでしょう。だしを作るだけでも、ワンランク上のお茶漬けを楽しめます。