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子育て中のお父さんやお母さんは子供にとってよかれと思い、いろいろな励ましの言葉をかけると思います。


子供は親がかけた言葉にかなり影響されますので、できれば子供のよいところを伸ばしてあげられるような言葉を選びたいもの。


そこで、子供を伸ばす言葉について考えてみましょう。

■口やかましい親にならないために

子供にとって、親はしばしば口やかましい存在になってしまうことがあります。親は、子供のことを心配するあまり、小言を繰り返したりして、親の思い通りに従わせようとしてしまいがちです。


子供に何かさせようと思っても、子供にやる気がなければエネルギーが湧いてきません。やる気がない状態の子供を心配するあまり、親の不満や不安を子供にぶつけるのはまず止めるようにした方がよいですね。


東京大学に合格した子供の話によると、親は子供の学力を伸ばすために何をしてくれたかというとひたすら自分の話を聞いてくれたといいます。


子供は大人よりも経験が浅いので知らないことも未熟なことも多いですが、親に何か話す子供に対して真剣に耳を傾けてあげると、子供の承認欲求が満たされるそうです。


親が口うるさく子供に指図せず、聞き役としてそばにい続けること。 子供が心を許せる存在としてあるだけで子供を伸ばしてあげられることもあるのです。


子供に優秀であってほしい、社会で認められる人間になってほしいという思いは多くの親の共通の願いでしょう。子供が音楽や芸術に傾倒しているようなら何か賞をとってほしいと思うこともあるかもしれませんね。


習い事について子供を応援する際にも気をつけたいのは自分の気持ちを押し付けすぎないこと。コンクールで優勝するなど、他人の業績が関わってくるものは本人の努力だけではどうしようもないことがあります。


当然、入賞まちがいなしという場面でも、逃してしまうこともあるでしょう。そんな時は、結果よりも子供が頑張ったプロセスを認めて、褒めてあげてはいかがでしょうか。


もちろん、子供が何かの賞を獲得した際は、子供の能力と努力があってのことと、たっぷり褒めるようにしましょう。 運動系の大会で頑張っている子供に対しては運動神経を褒めたり、よく練習していることを称賛したりします。


そのように結果だけではなく、それまでの過程や能力を親がしっかり認めてあげれば、子どもの承認欲求が満たされ、さらに頑張る前向きな性格になるのではないでしょうか?