子供に勉強や家の手伝いをさせたいのに、まったくやる気を出してくれなくて困っているという親は少なくありません。
そこで、子供自らがやる気になるような言葉と、逆にやる気をそぐ言葉について考えてみましょう。
■小さい子供のやる気を引き出す言葉3選
小さい子供は食が細かったり、苦手なものが多かったりして食事を残すことがよくあります。せっかく食事を用意してあげた側としては残念な気持ちになりますが、子供が食事を残したら子供のおなかの中に入った分に注目してみましょう。
「今回は食べきれなかったけど、食べたものもあるから、次はもっと食べられるようになるといいね」と声をかけてみましょう。
そうすれば子供は次からはできるだけ残さずに食べるようにしようと思うようになります。
子供のやる気をそいでしまわないよう、適量の食事や嫌いなものを入れすぎない工夫も必要ですが、言葉でやる気を出してもらうなら残したことを責めないようにしましょう。
兄弟や姉妹でケンカをする子供はつい叱りつけてしまったり、片方が悪いと決めつけてしまったりしがちですね。ケンカの理由を考えるためにもまずは「どうしたの?話してごらんなさい」と両方の話を聞こうという姿勢を見せましょう。
明らかに片方が悪いと思った場合でもケンカをしているときはお互いに正しいと思っているものです。片方の肩を持つようにすると残された側の信頼を失い、相談してくれなくなることになります。逆にいつも話を聞いてくれる親と思ってもらえると、何か困ったことがあれば相談してくれる子供になるのではないでしょうか?
子供が物を散らかしてしまって片付けないときは指示を具体的にすると子供のやる気が出ます。ただ片付けなさいというのではなく、「読んだ本は本棚に戻そう」「おもちゃは指定席に戻してあげよう」などとイメージしやすい言葉をかけてあげれば子供もいうことを聞きやすくなります。
片付けが苦手な子供はどういう状態を片付いているというのか考えるのが好きではないところがあるでしょうから、親が具体的な言葉で指示してあげましょう。そうするとやる気が出ます。
■少し大きい子のやる気を引き出す言葉2選
少し大きくなると子供は将来のことを考えるようになります。新しい趣味を始めたりするのも少し大きくなってからではないでしょうか?
子供が何かをしたら、「○○の才能があるよ」「○○になれるかもしれないよ」などと励ますと効果的です。この際のポイントはたとえ計算ができなかったり、文章が下手だったりしても科学者になれる、作家になれるかも!などと褒めて錯覚させることです。
大人になって成功した人でも子供の頃は得意分野に対して苦手意識をもっていたこともあるでしょう。苦手なことをせめて普通程度にしてもらうには、苦手かも?と思ってもやる気をそがないようにすべきです。
子供は新しいことにチャレンジして成長していきます。不安な気持ちになっている子供にかける言葉はあなたならできる、信じているというものです。
新しいことにチャレンジするときは一人で課題に立ち向かわなければなりませんが、親が応援してくれているとわかると安心します。前向きな言葉をかけているうちに自分もできるかもしれないと思ってくれるようになります。
少し大きい子には具体的な指示というよりも安心感を与えてあげるような言葉を選ぶようにするといいかもしれません。