株式会社朝日学生新聞社が、2019年度の中学受験を経験した小学6年生の保護者を対象にアンケートを実施。「中学受験をすることにした理由」や「志望校選びで重視したこと」など、中学受験を意識してから子育てで工夫したことを調査しました。
中学受験を意識したのはいつごろ?
まず全回答者へ「中学受験をすることにした理由はなんですか?」と質問。結果は「子ども自身が希望した」が59.5%(353人)で第1位でした。2位は「教育内容が地元の中学校より良い」が48.6%(288人)、3位は「高校受験をしなくてすむ」が43.0%(255人)と続きます。
寄せられたコメントでは「子どもの特性を伸ばすにふさわしい友人・環境を選ぶため」、「子どもの資質を伸ばし、良い仲間と出会えると思った」「同じレベルの友達と切磋琢磨して学校生活を送れる」など、公立中学校よりも整った環境を用意したいという意見が多数。
続いて「塾や中学校などの具体的な情報を集め始めた時期はいつですか?」と聞いたところ、「4年生」が最も多く32.7%(194人)です。次いで2位「3年生」が28.0%(166人)、3位「5年生」は20.7%(123人)という割合になりました。
「志望校を選ぶうえで重視したこと」を調査すると、TOP3には「子ども自身の希望」(55.0%)、「雰囲気」(40.0%)、「大学進学実績」(33.9%)がランキング入りしました。
他にも「通いやすい」かどうかも重視されており、32.0%にあたる190人が選択しています。「カリキュラムだけではなく、探究心を育む教育をする」、「自分から問題を見つけ解決できる力を養える」といった教育能力と合わせて、「いじめ対策をしているか」に注目する人も少なくありません。子どもが長く生活する場であるため、「安心して通える環境が用意されているか」には大きな関心が寄せられています。