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たくさん食べる子どもは見てて微笑ましいものですが、あまりに太り始めると心配になってしまうのが親心。健康のために子どもでもダイエットをするべきなのか、疑問に思う保護者も少なくないようです。

 

太り気味の子どもにダイエットは必要?


以前ネット上で、小学校中学年の息子を育てるお母さんのお悩みが話題に。彼女の息子はここ最近食べる量が急激に増え、ひと目でわかるほどの激太りをしてしまいました。しかし子どもは成長期のため、多少太ってしまうのは仕方ないとも思っている様子。果たしてダイエットをするべきなのか、必要ならどのようなダイエット方法が好ましいのか意見を求めています。

 

これに世の先輩お母さんたちからは、「子どもはまず体重が増えて、それから背丈が伸びるもの。今は体重が増える時期だから心配しすぎないで」「どの程度太っているのかによるけど、たくさん食べてるなら健康な証拠」といった声が。やはり成長期に太ってしまうことは良くあることのようで、「過度な食事制限だけはしないで!」とも呼びかけられていました。

 

その上で「あまり気になるようだったら」と、子どものダイエット方法についてのアドバイスも。「食事は美味しいものをたくさん食べさせてあげて、その分運動をさせるべき」「うちの子はスイミングスクールに通わせたら痩せたよ」などの助言が寄せられています。

 

子どもの“肥満”の基準はどれくらい?


「どれくらい子どもが太ったら気にした方がいいのか」と悩むお母さんは意外に多い模様。ネット上では「大人の肥満とは事情が違うだろうし、痩せさせるべきか判断が難しい」「“ぽっちゃり”で済むレベルなら気にしなくても大丈夫なのでは?」「食生活に問題がなくても体質的に太っちゃう子もいるしね」「目に見えて太ってなければセーフ」との声が上がっており、保護者によっても基準はまちまちのようです。

 

そんな中「日本小児内分泌学会」の公式サイトでは、子どもの肥満に関する評価基準が公開されていました。これによると子どもの肥満は、標準体重に対して実測体重が何%上回っているかを示す“肥満度”で評価されるとのこと。具体的には「肥満度=(実測体重-標準体重)/標準体重×100(%)」という式で計算され、学童(6歳~17歳)の場合は肥満度20%以上で軽度肥満、30%以上で中等度肥満、50%以上で高度肥満となります。

 

また同サイトによると子どもが肥満になる原因は、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ることで生じる“単純性肥満”がほとんど。おやつやジュースなのどの過剰摂取や運動不足などが、太ってしまう主な原因となっているようです。