前回は本当に美味しい卵料理の作り方として、「温泉卵の作り方【失敗しない時間・温度を検証】」をご紹介しました。第2回目は半熟卵!。白身はしっかり固まっているのに黄身はしっとり…そんな理想的な半熟卵の作り方をご紹介します。
簡単!究極の半熟卵の作り方
【材料(3個分)】
卵…3個(冷蔵庫から出してすぐに使います)
① 片手鍋に卵がかぶるくらいの水を入れ、沸騰させます。
② 沸騰したら中火にして、おたまで卵を優しく入れます。
→鍋に入れる時に衝撃が加わると卵の殻にヒビが入り、白身が出てきてしまうので注意しましょう。
③ 出来上がった時に黄身が中央になるよう、はじめの1〜2分、菜箸で卵を優しくころがします。
④ 卵がお湯の中で踊らない程度に火加減を弱めます。
→卵同士がぶつかるとヒビが入ってしまい、白身が出てきてしまうことがあります。
⑤ 卵を入れて7〜8分茹でたら火を止めて卵を取り出し、すぐに氷水に入れて冷やします(茹で時間については後ほど詳しく解説!)。
→氷水につけることで、余熱で火が入るのを止めることができます。また、白身がキュッと引き締まるので、殻が剥けやすくなります。
⑥ 卵が冷えたら殻を剥きます。
→流水にさらしながら、白身と卵膜の間に流水を入れるようにすると、つるっと剥けやすくなります。
⑦ 半分に切る時は、糸を使うときれいに切れます。
→糸をピンと張って卵にぎゅっと押し付けます。最初は力がちょっと必要かもしれません。
⑧ 半分に切れたら出来上がりです。
卵の殻をきれいに剥くためのコツ
卵の場合、薄皮が白身に張り付いて剥きにくいことがあります。そんな時は、茹でる前に卵のおしりにピンで穴を開けておくと剥きやすくなるんです。ピンは綺麗に洗うか、アルコール消毒をして清潔なものを使いましょう。100均などで卵の穴開け専用グッズも販売されています。
【検証】半熟卵のゆで時間は何分がベスト!?
理想的な半熟卵を作るには、何分茹でればいいのか、検証しました。
こちらの写真は、ゆで時間をそれぞれ左から6分、7分、8分、9分、10分にしたものです。
- 6分:黄身がかなりとろりとした状態
- 7分:黄身の外側は固まっていて、真ん中はとろりとした状態
- 8分:黄身は垂れてきませんがしっとり半熟の状態
- 9分:黄身の中心は若干半熟状態ですが、ほとんど固まっている状態
- 10分:ほとんど固まっている状態
好みにもよりますが、7〜8分が理想的な半熟卵になるという結果になりました。
電子レンジで半熟卵を作る
半熟卵は電子レンジでも作ることができます。鍋で作る半熟卵のようにつるんとした卵形にはなりませんが、鍋で作るよりも手軽で時間も短縮できます。ただ、加熱しすぎないよう、十分注意が必要です。
■半熟卵(1個分)の材料と作り方〜電子レンジver.〜
① 小さめの耐熱容器に卵1個を割り入れます。
→卵1個に対して耐熱容器1個を使います。
② 黄身に爪楊枝でプスプスと3〜4か所穴を開けます。
→こうすることで加熱中に卵が破裂するのを防げます。箸を使うと黄身が崩れてしまうことがあるので、爪楊枝がおすすめです。
③ ②に水大さじ3を入れます。
→水の量が多過ぎると加熱時間が長くなり、白身がとろっと固まる前に黄身が固まりすぎてしまうので注意しましょう。
④ 電子レンジ(500W)でまずは1分20秒加熱します。
500Wで1分20秒加熱すると卵はこんな状態。
⑤ 卵の状態を見ながらさらに10秒ずつ、2回ほど追加で加熱します。
→500Wで一気に1分40秒加熱してしまうと火が入りすぎてしまうので、1分20秒加熱した後は、10秒ずつ電子レンジにかけましょう。気温や卵の大きさによってベストな加熱時間は変わってきますので、様子を見ながら調整してみてください。
⑥ 余分な水を捨て、器に移したら完成。
→白身部分は固まっていて、箸で割ると黄身が少しとろっと出てくるくらいの半熟状態になりました。
半熟卵で作る味玉のレシピ
半熟卵ができたら、定番の味玉を作ってみましょう。おつまみにも、ご飯のお供にもぴったりです。定番の醤油味、塩味に加えてポン酢味とカレー味の作り方もご紹介します。
■共通の作り方
ジップロックなど耐熱の密閉袋に浸け汁と半熟卵を入れ、空気を抜いて口を閉じます。そのまま冷蔵室で半日〜ひと晩浸けたら味玉の出来上がりです。冷蔵室に入れる際には、タッパーなどの容器に袋ごと入れておけば安定します。
半日でも白身に味がしっかりつきますが、2晩ほど浸けると黄身まで味が浸透するので、より濃厚な味が楽しめます。
少量のタレで作る時は、途中で卵をころがして、満遍なく味が浸み、色付くようにしましょう。
密閉袋に入れて冷蔵で3日程保存が可能です。意外と長期保存ができないので、食べきれる分だけ作りましょう。
\ 簡単!味玉のたれアレンジ /
■醤油味の味玉の作り方
【材料(卵3個分)】
醤油だれ(醤油・酒…各大さじ1、みりん…大さじ2)、半熟卵…3個
【作り方】
① 醤油だれの材料を小鍋に入れ、火にかけて溶かし混ぜます。
② 沸騰したら火を止め、粗熱を取ったら半熟卵といっしょに耐熱の保存袋に入れます。
③ 冷蔵室で半日ほど置くと味がつきます。黄身までしっかり味をつけたい時は2晩くらい浸けておきましょう。
醤油ダレを作る手間を省きたい場合は、めんつゆを使ってもOK。めんつゆを水で薄めたタレに浸けておくだけで、簡単に醤油味の味玉ができちゃいます。めんつゆは3倍希釈のものを使い、めんつゆ1:水2の割合で浸けてみてください。
■塩味の味玉の作り方
【材料(3個分)】
塩だれ(水…150ml、塩…3g)、半熟卵…3個
【作り方】
密閉袋にすべての材料を入れ、浸けておくだけで程よい塩加減の味玉になります。そのままでも、お酒のあてにもよく合います。サラダにトッピングしたり、マヨネーズと和えてサンドイッチにするなど、いろいろな楽しみ方があります。黒こしょうをひいてワインのおつまみにもなりますよ。
■ポン酢味の味玉の作り方
【材料(3個分)】
ポン酢…80ml、半熟卵…3個
【作り方】
密閉袋にすべての材料を入れて、冷蔵室でひと晩寝かすだけ。さっぱりした酸味がクセになる味です。
■カレー味の味玉の作り方
【材料(3個分)】
カレーだれ(水…100ml、固形スープの素…小さじ1、カレー粉…小さじ2)、半熟卵…3個
【作り方】
鍋に水と固形スープの素を入れて沸かし、溶かし混ぜる。カレー粉を加え、溶けたら完成。冷まして密閉容器に半熟卵と一緒に入れてひと晩漬ける。見た目もかわいく、カレー味が食欲をそそります。お弁当のおかずにもぴったりです。ただし、お弁当に入れる場合は、半熟ではなく固茹でがおすすめです。
ほかにもいろんなつけダレに浸けて、味や色のバリエーションを楽しんでみてはいかがでしょうか。
次は「スクランブルエッグの作り方【秘訣はひたすら弱火】」をお届けします。
PROFILE 田頭志保(たがしら・しほ)
フードコーディネーター・フォトグラファー。大学卒業後、新聞社にてカメラマンとして勤務。その後、料理と写真のテクニック、それに携わるフードコーディネーターの仕事に惹かれ、専門学校にて学ぶ。テレビや雑誌で現場技術を取得する傍ら、ロンドン〜中東での料理研究、写真活動を経て、現在フォトグラファー、フードコーディネーターとして活躍中。https://shih5589.wixsite.com/shiho-tagashira
取材・文/田川志乃 撮影/菅井淳子