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■正しい走り方とは? まず、いつランニングをすればいいのか気になってる人が多いのではないでしょうか?ランニングに最も適した時間帯は朝だと言われています。朝に走ると先ほどご紹介したような効果が得られやすいのです。 朝走ると脳が目覚める効果が期待できます。ダイエッターにはお馴染みの基礎代謝も1日の最初から上がった状態でスタートしますので、ちょっと太り気味な子供にもうってつけです。 朝に少しだけランニングをしてから学校に行けば脳が活性化して記憶力と集中力が高まっているので、勉強の効率がアップするのではないでしょうか。 しかし昼や夜などに走っても脳にポジティブな変化を起こすことができます。例えば夜に走ると体が柔らかくなっており、怪我をする確率を減らすことができるといいます。 食前にするランニングと食後にするランニングにも違いがあります。前者は空腹の状態で走るので、体は走るためのエネルギーを脂質から補給します。そのため脂肪燃焼効果がアップします。空腹によるめまいなどには注意が必要です。 食後のランニングでは脂肪燃焼効果は期待できませんが、体調不良になりにくいというメリットがあります。


ランニングには時間帯によって違う効果が得られるという特質がありますので、生活サイクルに合わせて走るようにするとよいでしょう。

■どれくらい走ればいいの?

さて、気になるのは脳を育てるためのランニングでどれくらい走ればよいのかということですよね。 有識者の研究によると脳のパフォーマンス向上のためのランニングは1日20分から30分程度を週に3回するとよいとのことです。 その際は運動強度60%から80%になるよう、走る速度を調節すると効果的だといいます。脳を育てるランニングに適した運動強度は、走った人がきつい、かなりきついと思うくらいの感覚です。 ウォーキングに近いような速度で走ったり、疲労困憊するような走り方をするとあまり効果がありません。 運動強度は心拍数によって求められます。 ただし厳密に計算するのは簡単なことではありません。心拍数を測定したい方は、市販されている活動量計を用いてみるとよいでしょう。 活動量計には手首に巻きつけるタイプのもの、運動中の心拍数や消費カロリーを随時記録してくれるものがあります。使用するのであれば子供にも合うものを選んでみましょう。 もしランニングが厳しいと感じた場合はウォーキングでも大丈夫です。ランニングは体力や筋力に左右される面がありますので、まだ体が発達していない子供はウォーキングから始めてみるのもよい方法です。 ウォーキングをするときもできれば運動強度を意識し、歩くスピードを上げて心拍数を高めれば脳にとってよい効果を得られやすくなります。 ここまで読んでみて脳によいとはいえ、子供にきついことはさせたくないと思った人もいるのではないでしょうか? しかし、ランニングが習慣になっている人も最初はきつかったのです。それでもできている人がいるのはランニング中に走ることの楽しさに気づいたり、脳のパフォーマンスがアップしたことを自覚できたからでしょう。 ランニングは3カ月程度を目安に習慣づけるとよいと言われています。走るだけなら費用もそれほどかかりません。ぜひものにして、子供の学力をアップさせてみませんか?