走ると記憶力・思考力がアップする!と噂になっているのをご存じですか?もし本当なら子供たちをもっと走らせてあげたいですよね。 走ることが脳にもたらす科学的な効果とその活用法をご紹介します。
■走るとアップする学力とは?
ランニングによって脳の特定の部位が鍛えられ、学力アップにつながるという説があります。しかし走るだけで上がる学力とはどういったものなのでしょうか? それは記憶力と思考力です。走りながら漢字の書き取りなどをすることはできませんが、走ることによって脳の血行がよくなり学力アップに役立つよい効果がもたらされます。 具体的には、走って下半身の筋肉を動かすと下半身にある大きな筋肉が動き、脳の活動量がアップします。普通勉強をするだけなら上半身しか動かせないのですが、走ると下半身が動くので脳によい効果が出ると言われています。 ランニングをすると脳に酸素や栄養がよく行き渡るようになり、脳細胞が増える現象が活性化されます。子供の脳細胞が増えると脳のパフォーマンスは上昇します。 ランニングで鍛えられるのは脳のさまざまな部位ですが、特に海馬と前頭葉が鍛えられるそうです。海馬は記憶を司る部位で、前頭葉は集中力や計画力、発想力や判断力、思考と感情を司る部位ですから鍛えられると学力がアップするのは自明でしょう。 また、ランニングをすると脳内でガンマアミノ酸というホルモンの分泌が促されます。ガンマアミノ酸は抗不安剤などに使用され、うつ症状の改善に効果があるとされているホルモンです。 それだけでなく視床下部という、心と体のバランスを調整する部位の働きをより強める効果があり、走ることによる健康効果も注目されています。 このように、走ることによる脳へのメリットは枚挙にいとまがありません。子供に勉強の合間にランニングする習慣をつければ、将来的には精神的不調に強く、脳をまんべんなく使えるようになるかもしれませんね。 ただし、ただランニングするだけでは最大限の効果が得られないといいます。正しい走り方を見てみましょう。