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ペットは家族にとってかけがえのないパートナーです。 しかし、赤ちゃんが生まれると、ペットとどう共存していけばよいか不安な方もいるのではないでしょうか。 赤ちゃんとペットのいる家庭で気を付けたいことについて考えてみませんか?

■アレルギーと感染症

赤ちゃんとペットが同居するとさまざまなメリットがあります。 ですが、同居のデメリットを理解しておくことも大切です。 赤ちゃんとペットが同居する際にまず気をつけたいのがアレルギーです。 犬や猫だけではなく、うさぎやハムスター、インコなど、ほとんどのペットがアレルギー源になり得ます。 アレルギーの仕組みは体内に取り込まれたものを正常な物質でも異物と判断した体の過剰反応です。物質を排除しようとくしゃみや鼻水など激しい症状を引き起こします。 赤ちゃんとペットを同居させるときには、赤ちゃんにアレルギー反応が出ないか、しっかりと見ておく必要があります。 できるだけアレルギーを発症させないようにするには、アレルギーの原因となる物質を排除するようにします。といっても、飼っているペットを捨てる。という意味ではありません。 犬や猫から抜ける毛やフケ、ダニが赤ちゃんのアレルギー源になります。アレルゲンを除去するために定期的にシャンプーをするようにしましょう。 トリミングも月に1回程度行い、ブラッシングは毎日、シャンプーは週に2回程度行うとよいでしょう。 カーペットには抜け毛などのアレルゲンが蓄積しやすいので、ペットは赤ちゃんと同じ部屋に入れないようにするのも良いでしょう。 アレルギーは、ペットと暮らし始めて数年してから発症することもありますので油断は禁物です。 もうひとつ注意したいのは感染症です。 犬や猫の病気が赤ちゃんに移る可能性は0ではありません。対策としてはペットに病気をさせないことが一番です。 狂犬病のワクチンなど、ペット用の予防接種には国で推奨されているものがあります。 赤ちゃんと同居させるなら、受けられる予防接種は全て受けておくようにしましょう。 特に放し飼いをしている猫の場合には、フンから感染する危険性があるため、猫のトイレを触った手で赤ちゃんに触れないように注意しましょう。