69-2

■ゆとり世代・さとり世代の若者との付き合い方のコツ3つ

では実際に、ゆとり世代・さとり世代の部下や後輩と円滑な関係を築こうと思ったときには、どう行動するべきなのでしょうか。付き合い方のコツを3つ紹介します。 ★自分自身の価値観を押し付けないこと まず頭に入れておきたいのは、「ゆとり世代・さとり世代とは価値観が全く異なっている」という点です。特に仕事の目的や職場での評価、報酬については、上の世代ほどこだわりがないと言われています。 つまり、相手のやる気を高めようとして、「これが成功したら出世できる!」なんて言葉がけをするのは、無駄になってしまう可能性も高いということ。それよりも、今自分が取り組んでいる仕事の意味や理念を丁寧に教え、共感を促した方が、意欲を引き出しやすいと言われています。 ★頭ごなしに叱らないこと ゆとり世代・さとり世代は、「叱られる」「怒られる」という行動に対する耐性が低く、すぐに諦めてしまう傾向が強いと言われています。「自分自身を否定された!」と思えば、途端に相手は心を閉ざしてしまうでしょう。円滑な人間関係を築くのは、難しくなってしまいます。 これは決して「叱るな」「怒るな」ということではありません。ただし「頭ごなしに全てを否定する」「精神論をぶつける」といった方法をとるのは、オススメできません。 注意が必要な場面においては、「あなたにとって必要なことだから、注意している」というニュアンスが伝わるように意識しましょう。 ★良いところは積極的に認め、褒めて伸ばす! ゆとり世代・さとり世代の中には、強がっていても実は自信がないといったタイプも存在しています。さまざまな仕事を的確にこなせる人材へと育てていくためには、「小さな自信を積み重ねていく」のが一番です。 面倒に感じるかもしれませんが、ゆとり世代・さとり世代とうまく付き合っていく上で、欠かせないのが褒めるというコミュニケーションです。小さなことから「できた!」を積み重ねていくことで、仕事への姿勢を変えていける可能性も高いでしょう。

■まとめ

ゆとり世代・さとり世代の若者たちを、「どうせゆとりだから」なんて言ってしまうのは簡単です。しかし後輩や部下を上手に育てていくことも、上に立つ者としての重要な役割の一つだと言えるでしょう。 彼らの特徴を理解しながら、基本的な接し方を身につけてみてくださいね。