社会で仕事をするようになり、年数が経過すると、先輩や上司の立場で後輩や部下を指導していくことになります。良い雰囲気の中で共に仕事を進めていくためには、相手の特徴を理解した上で、適切な関わり方を実践することが重要だと言われています。 とはいえ、いわゆるゆとり世代、さとり世代と呼ばれる若者たちの価値観を、どう理解し、どう関わっていけば良いものか……悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 ネガティブな側面ばかりが強調されがちなゆとり世代・さとり世代の若者たちの特徴や、関わり方のコツについて紹介します。
■ゆとり世代・さとり世代のイメージとは?
メディアなどで使用される機会も多い、「ゆとり世代」「さとり世代」という言葉。それまでの詰め込み型教育ではなく、ゆとり教育を受けて来た若者たちに対して、「社会人としての意識のギャップがある!」と語る方は、決して少なくありません。 「ゆとり世代」「さとり世代」という言葉を耳にして、以下のようなイメージを抱く方も多いことでしょう。 ・怒られることに慣れていない
・残業は絶対しない
・コミュニケーションをあまりとりたがらない
・仕事に対する意欲が少ない 先輩に叱られると、すぐに仕事に来なくなってしまったり、平気で残業を断ったり、職場のコミュニケーションよりもプライベートを重視したり……。 上の世代にとっての常識は、「ゆとり世代」「さとり世代」の若者には通じず、またその世代の若者が語る価値観や常識を、上の世代が理解することも難しいと言えるのかもしれません。 相互理解が進まないことも原因となり、「ゆとり世代」「さとり世代」に対して、どちらかというとネガティブなイメージを抱く方も少なくありません。
■捉え方一つで、ポジティブな印象になる!
とはいえ、このような「ゆとり世代」「さとり世代」の若者たちにも、良い面はたくさんあります。悪い面ばかりに目を向けず、得意としていることや容易にできるポイントを知ることで、お互いにとってより良い関係性を築くこともできるでしょう。 ゆとり世代の若者たちは、言われた仕事しかこなせないなんて揶揄されることがあります。確かに自分で考え行動することには慣れていないかもしれませんが、決して仕事ができないというわけではありません。的確な指示さえあれば、想像以上の仕事ぶりを見せてくれることもあります。 またゆとり世代・さとり世代の若者たちは、幼い頃から「自分が興味関心を抱ける分野に対して、それをとことん学んでいく」という教育も受けてきました。このため、自分がコレ!と思える仕事を見つけることができれば、抜群の集中力を発揮するケースも少なくありません。 さらに若者らしくIT系には非常に強く、また第三者的な目線で、冷静に周囲を観察する能力も持ち合わせています。 上の世代と比較すると、柔軟な発想力を持っていますし、また職場の人と適度な距離感を保つことができるので、トラブルを発生させるリスクも少ないと言われています。 ゆとり世代・さとり世代の「良い側面」に目を向けてみることで、「どう育て、活用すれば良いのか見えてきた!」なんて感じる方も多いのかもしれませんね。