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現在の仕事に何らかの不満を抱いている場合、頭をよぎるのが転職についてです。とはいえ、転職の世界もそう甘くはないものですから、成功させるためには事前の準備が必須となります。 転職活動を視野に入れた資格取得も、オススメの準備方法の一つです。未経験でも転職につなげやすい、オススメの資格を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

■医療事務

医療関連施設の事務を行うための、専門的な知識・スキルを身につけていることを、証明するための資格です。勤務先が医療関連施設であるということから、「日本中どこに行っても生かしやすく、また安定した給与を得るためのサポートをしてくれる資格」として、主に女性に人気を集めています。 医療事務関連の資格は、その全てが民間資格となっており、国家資格ではありません。このため、「医療事務の資格を取得したい!」と思ったときには、自分自身で取得する資格を選択する必要があります。 医療事務の民間資格は本当にたくさんあり、試験で出題される問題のレベルも、求められる学習内容もまちまちであるという特徴もあります。ご自身の目的に合わせて選択してみてください。 医療事務資格に初めて挑戦する場合で、また「できるだけ早く資格が欲しい!」という場合には、比較的難易度が低めの試験を選択するのがオススメです。日本医療教育財団が実施している、「医療事務技能審査試験」などを検討してみると良いでしょう。 一方で、「転職活動を有利に進められる資格を得たい!」という場合には、あえて難易度の高い試験に挑戦するのがオススメです。難易度が高いということは、合格率が低いということ。資格を保有している人が少ないため、転職時のアピールポイントとして活用できます。 医療事務系の資格の中で、特に難易度が高いと言われているのが、公益財団法人 日本保険医療事務協会が実施する「診療報酬請求事務能力認定試験」です。合格率は約30%と低いのですが、頑張って挑戦する意味はあるでしょう。

■調剤薬局事務

調剤薬局事務の資格も、民間資格の一つ。またその数が多いことでも知られています。調剤薬局事務のお仕事では、調剤薬局で受け付け業務や会計業務を行ったり、薬剤師が行う調剤を補助したりします。 訪れる方の薬を管理し、レセプト作成なども行います。薬に関する知識や、医療保険に関する知識が求められる仕事なので、やはり資格を取得している方が有利です。 調剤薬局事務の資格としては、以下のような種類が挙げられます。 ・調剤報酬請求事務技能認定


・調剤事務管理士®技能認定試験


・医療保険調剤報酬事務士 試験の内容や求められる知識の内容は、試験によって異なります。自宅での試験に対応している試験も多く、仕事や家事をこなしながら学び、転職のための備えにすることもできるでしょう。 全くの初心者の状態から「できるだけ早く資格を取得したい!」と考える場合には、日本医療事務協会の調剤事務通学コースを選択するのがオススメです。わずか3日間(15時間)の受講で必要な知識・技術を身につけた上で、資格試験に挑戦することができます。 また資格講座によっては、働く場所を広げるために、「医療事務+調剤薬局事務」のダブル講座を用意しているところもあります。「できるだけ転職先の幅を広げたい!」と思うときには、注目してみるのもオススメです。