ドリップ式のコーヒーを淹れているところ

普段飲んでいるコーヒーは本当に“おいしい”コーヒーですか?

 

今回の特集では、普段よりも“もっとおいしい”コーヒーに出合うために知っておきたい知識を、3回に分けてご紹介します。

コーヒーとは身近なものでありながら、とても奥深い世界。

 

そこで単一の豆からなる「シングルオリジン」にこだわるコーヒー専門店、「NOZY COFFEE」の岩田さんにいろいろとお話を伺いました。

 

第2回目は、「おいしいコーヒーの淹れ方の基本」です。

  

美味しく淹れられる抽出方法

コーヒーの抽出方法はいくつかありますが、せっかくおいしい豆をセレクトしたのなら、その豆の良さを引き出してくれる抽出方法でコーヒーを楽しみたいものです。それにはどんな抽出方法が向いているのでしょうか。

 

フレンチプレスのコーヒーを淹れているところ

NOZY  COFFEEで採用している「フレンチプレス」

「フレンチプレスは、ペーパーフィルターや、ネルフィルターなどではなく、金属製のメッシュフィルターを使用しているので、コーヒーオイル(豆の油分)がフィルターに吸収されることなくそのコーヒー豆がもっている魅力、おいしさをそのまま引き出してくれます。しかもすごく簡単。お湯をいれて4分まったらさげるだけ!品質のいい豆の場合は、こちらの抽出方法をオススメします」

 

NOZY COFFEEでコーヒーを提供するときは、フレンチプレスの中でも特に抽出に優れている、ボダム社のフレンチプレスを使用しているそう。

フレンチプレスで!美味しい淹れ方

豆の分量を計っているところ

まず、豆の分量をきちんとスケールで測ります。ひとり分の目安は、18g。

豆を挽いたところ

こちらが挽いた状態です。

抽出器具に挽いた豆を入れたところ

抽出器具にていねいに挽いた粉をうつします。

挽いたまめにお湯を注いでいるところ

まずは全体に粉に湯がかかる程度のお湯を注ぎ30秒ほど蒸らします。そのあとにガラスの瓶の淵に湯を沿わせながら、少しずつ注いでいきます(湯量は全体量が280ml程)。

 

2投目を少しずつ注ぐのは、一気に色々な方向から勢いよく注いでしまうと、様々な場所から抽出がされ味のバランスが悪くなったり、雑味が出やすくなったりすることがあるため、安定した抽出をするためです。

フレンチプレスでコーヒーを抽出しているところ

プレスするときは思い切り押すと雑味がでてしまうので、ゆっくりと。

フレンチプレスでコーヒーを淹れる際の注意点

飲んだ時に粉っぽさが気になる、という方は注ぐ際に下の方だけ少し残したり、茶こしなどでこしながら注ぐとよいそう。

最も普及しているドリップで!美味しいコーヒーの淹れ方

金属製のコーヒーフィルターに粉を入れているところ

まんべんなく抽出させるためには、粉を平にするのがポイント。とんとんと手のひらでたたき、整えます。

 

ドリッパーにお湯を注いでいるところ

お湯はドバッとは入れず、一度全体にいきわたるくらいの量を入れます。

 

コーヒー豆を蒸らしていることろ

一度30秒位、蒸らし時間を作ります。そのあとに内側から外側、外側から内側、と円を描くようにしながら、お湯を回し入れます。

美味しいコーヒーを淹れるポイント

コーヒー用のお湯を注いでいるところ

お湯の温度

「高温の方が抽出される成分が多くなります。高品質なコーヒーの場合は、まずは沸騰したての100℃で抽出してみてください。また、深煎りの豆は苦味が出やすいので、低めの90℃くらいから試していただくのが良いと思います」

 

一度この基準でやってみて、苦めに抽出されてしまったらお湯の温度を低くしてみるなどの調整を。

 

蒸らし時間

コーヒーにお湯を淹れた状態で置いておく「蒸らし」の時間は、30秒が目安。

 

「ドリップの場合は、お湯が行き渡ったら30秒待ち、さらにお湯を注ぐの繰り返しがいいでしょう。淹れ方は、最初は全体に粉にお湯がいきわたるようにやさしくまわしかけるように」

 

1投目は30秒程の蒸らしが重要ですが、2投目以降は最初の蒸らし時間によりガスが抜け湯の通り道ができている状態なので、蒸らしはせずとも、あふれない程度で連続して湯を入れて大丈夫だそう。

 

豆の保管方法

豆は焙煎してから3.4日目頃から、ガスが抜けてフレーバーも感じやすく美味しく味わうことができます。挽いてからの場合は、最初の投稿にもあったようにできるだけ直後や早めに飲んでいただくのがオススメです。

 

「1週間くらいで飲みきれる量であれば、真夏でなければ常温保存でも可能です。量が多い場合は真夏の暑い陽などは冷凍保存がおすすめです。冷蔵庫だと、まわりの香りがついてしまうことがあるので、冷凍がベター。冷凍の場合もジップ付き保存バッグにいれた上で保存すると香りも逃げにくいですよ」

 

水にこだわる

「淹れるときに水にこだわるのも、大切。コーヒーは硬水よりも軟水で淹れるほうが相性が良くコーヒーの個性を邪魔しないとされています」

 

水の量はコーヒーメーカーの規定に沿いつつ「自分好みを探す」といいそう。

 

「もっと薄いほうが好みだな、という場合は水の量を増やすなどして自分のベストを見つけてくださいね」

コーヒーカップでも味わいが変わる!?

コーヒーに最適なカップの説明をしているところ

「高品質で焙煎度合が良いコーヒーの場合は、冷めてしまったとしても美味しくいただけます」 また、選ぶカップによっても、コーヒーの味わいが異なって感じられるそうです。

私たちがオリジナルのマグを作る際に色々と試した結果として、み口が厚すぎるものなどは口に入ってくるマウスフィールを感じにくかったり、内側に飲み口がカーブしているものだとフレーバーを感じとれなかったりという結論が出ました」

コーヒーカップを選ぶ際に、参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

次回は「

コーヒーメーカーのおすすめ!【専門店だからこその選定】

」をお届けします。

 

NOZY COFFEE

NOZY COFFEEの外観
コーヒー豆の生産国、生産地域、生産処理方法が明確で、またそれらが一切ブレンドされていない「シングルオリジンコーヒー」の専門店。オーナーである 能城政隆さんは、初めてシングルオリジンコーヒー飲んだ際に「こんなにおいしいコーヒーがあるんだ!」と驚き、日本ではまだ一般的ではなかったシングルオリジンコーヒーの魅力を広めたいという強い思いから、2010年にNOZY COFFEEをスタートさせた。焙煎は、現在原宿のTHE ROASTERY BY NOZY COFFEEで行なっている。

取材・文/松崎愛香 撮影/田尻陽子  取材協力/NOZY  COFFEE