<3.思い出の遺品整理を行う際の注意点>

故人の生前の姿が映っている写真やビデオは、ともすれば横に故人が存在しているかのような錯覚に陥ることがあるほど、その印象は強烈です。

 

それを整理するのですから、遺族としての負担も大きくなります。

 

 

写真やビデオの整理は、以下の点に注意して行うようにしましょう。 ①心の準備が整ったら整理してもよい 賃貸物件で、退去期限が決まっているなら仕方がありませんが、それでもとりあえず箱につめて全部を持ち出し、自分の家で整理をすることはできます。

 

 

見ただけで、まだ涙があふれてくるような状態なら、それは故人を失った悲しみから立ち直れていないという証拠です。

 

 

無理やり傷をえぐるようなことはするべきではありません。

 

 

また、作業を始めた時は大丈夫でも、写真を見ているうちにやはり手が止まってしまう場合もあります。

 

 

そんなときも、もちろんその日は中断でかまいません。

 

 

確かに「いつかは」整理をしなければなりませんが、それが今である必要はありませんので、心の準備が整ったら始めよう、くらいに思っておきましょう。 ②整理しやすいものから始める 写真やビデオの整理が無理だと思うなら、とりあえず別の思い出の品から整理を始めるといいかもしれません。

 

 

比較的処分しやすいもの、例えば故人の下着や寝具、あまり着ていなかった衣類などです。

 

 

下着や寝具などは、あまり思い入れもないので、処分するのも気が楽です。

 

 

自分の心が写真の遺品整理に耐えられるかどうかを試す機会にもなります。 ③整理中は、故人の思い出に寄り添う システマチックに遺品整理を行えば、確かに効率的に進めることができます。

 

 

しかし写真の整理は、故人との思い出の整理、懐かしく思い出しながら、故人に感謝をしながら進めていきましょう。

 

 

結果としていくつかを処分することになっても、後悔・罪の意識を感じずに済みます。 故人との思い出を懐かしく振り返りながら、感謝しながら整理を行いましょう。