<2.事例:悪徳業者との遺品整理トラブル>
ちなみに、悪徳業者に引っかかってしまうと、以下のようなトラブルが起こるようです。 ①高額請求 もっともダメージの大きいトラブルです。見積時には5万円と言われたのに、いざ整理をお願いすると40万円を請求され、拒否すると高額なキャンセル料を取られた、などという話はクチコミサイトなどでよく見かける典型的な例です。
見積時にはできるだけ安い見積もりで契約をさせ、後で解約できないよう恐喝まがいのことをされた、という報告もあります。
また、見積時にはなかった運搬費、車両費、出張費などを別に請求する、予定よりも多い人数を派遣して人件費を要求するなどのトラブルもあります。 ②廃棄物の不法投棄 大型家具にしても家電にしても、自分たちで処理できない物品を引き取ってくれる業者は、ある意味ありがたいのですが、それらが正規に廃棄されず、不法投棄されるなどのトラブルが起こっています。 ③了承なしの遺品売却・廃棄 遺族が売るつもりのなかった貴重品などを勝手に売却したり、廃棄処分してしまったり、といったトラブルも起こっています。
売却されたものが返ってくる可能性は低く、遺族にとっては思い出の品を失い、悲しい思いを再び味わうことになります。 ④作業した部屋の損傷 家具などを運ぶ際には養生といって、壁や柱が傷つかないよう、シートなどで保護するのが一般的なのですが、それをせず、運び出す際に部屋を傷つけられ、弁償もしないといったトラブルが起こっています。 ⑤貴重品の盗難 ここまでいくと完全に犯罪なのですが、業者によっては遺族がその場にいないのをいいことに、遺品の中から貴重品をこっそり持ち出す、といったことも実際に起きています。