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「泣き泣きもよい方をとる形見分け」


どんなに泣いていても、形見分けではよい方を取るという、人間の浅ましさを痛烈に批判した川柳です。この川柳のように、形見分けがきっかけで遺族間で争いごとが起こることはできれば避けたいもの。 今回は形見分けの方法や、形見分けでトラブルを起こさないための注意点などについてまとめてみました。

<1.形見分けとは、その意味や時期>

形見分け、という言葉は、日本人なら聞いたことのある人がほとんどではないでしょうか?


故人が生前に使っていたものを、親族や生前交流のあった友人に分けることというものです。日本では普通に受け入れられている習慣ですが、キリスト教の中には「形見分け」という考え方・習慣はないそうです。


国や宗教によって考え方は違うのでしょうが、故人の思い出の品を頂き、それをよりどころとして、故人との思い出を懐かしく思い出せるのですから、形見分けという習慣はぜひこのまま続けていってほしいものです。


さて、形見分けというのは一般的にいつ行われているかというと、故人が属する宗教によって、時期に若干違いがあります。 ①仏教:四十九日に行われることが多い。


②神道:五十日、三十一祭に行われることが多い。


③キリスト教:日本では一カ月追悼ミサに行わることが多い。 四十九日や神道の五十日祭は、故人が長い審判を受け、現世から旅立つ日、と言われており、遺族にとっては喪明けの日でもあるため、形見分けを行うことが多いようです。


また、各地に散っている親族などが集まる、ちょうどいい機会だから、という意味で行うこともあるようです。


形見分けでは、故人の愛用していた品や描いた絵・字など、いろいろなものが対象となりますが、渡す人の趣味や趣向を考慮したもの、あげると喜ばれるものが選ばれることが多いようです。