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遺品整理の中で、よく問題になるのが、仏壇やお墓をどうするか、というものです。特に仏壇は今まで代々長男が受け継ぐことが当たり前になっていましたが、それは単なる慣習であり、引き継ぐ意思があれば、誰でも引き継ぐことができるそうです。

 

また引き継ぎを機に仏壇を新しいものに変えてもいいのだそうです。ご存じでしたか?

 

<1.問題だらけの遺品整理:仏壇の引き継ぎ>

亡くなった方の遺品を整理し、その行き先を決める遺品整理。

 

遺族が集まり、思い出話に花を咲かせながら故人の遺品と亡くなった悲しみを分かち合う中で、故人の死を受け入れていく。

 

 

現実には、そう美しい話ばかりではありません。 例えば親が亡くなって、その家に住む人がいなくなってしまう場合、まずその家をこれからどうするのか、という問題が遺族の前に立ちはだかります。

 

 

空き家のまま維持していくのか、家の中を整理して、新たに子世帯がそこに引っ越してくるのか、それとも売却してしまうのか、相続する人にとっては生活が激変するかもしれない大きな問題です。

 

 

どの選択肢を選ぶにしても、遺品は整理しなければなりません。 処分するものは処分し、残すものは残す、と遺品の行き先を決めるのも大変で時間のかかる作業です。

 

 

もし親世帯が賃貸の場合は、次の家賃が発生してくる前に遺品を整理しなければなりません。時間すらかけられない場合もあるのです。

 

 

遺品には、故人がそこに生きて、生活していた証しとして、たくさんのモノがあります。

 

 

頂けてありがたい、嬉しいと思うものがある反面、これはちょっと…と躊躇してしまうものもあります。

 

 

何でもビジネスライクに「売る・処分する」ことができればいいのですが、感情的にそれがしにくいものもあります。というか、処分などできるのか?と途方に暮れるようなものがあります。 例えば故人が大切にしていた人形、そして先祖から代々受け継いできた仏壇などがそうです。

 

 

旧家であればあるほど、仏壇は大きくて立派です。

 

 

黒くて大きな仏壇は、その存在感で部屋の雰囲気をどうしても暗く、重くしてしまいます。

 

 

実家を処分しなければならないとき、仏壇を誰が引き継ぐかは、当事者たちにとってはとてもやっかいな問題となります。